MTG航海日誌

航海だったり後悔だったり。MTGを楽しんでいきたい。

僕がマジックを続けられた話(3):低予算デッキをみんなで考えた話

前回までのあらすじ

新たな仲間、Yさんを迎えた僕たち。リミテッドも定期的に遊べるようになりました。

次は新しいデッキを考えていきたいぞ!

 

 

前回はこちら↓

www.psstandardmtg.com

 

 

  

今回の言いたいこと!・仲間同士でデッキを考えるのは楽しい!

・きっちり調べれば、安くてもそこそこのデッキを組むことはできる!

・安く組むなら、高いカードを入れない理由を作ろう

 

 

 

 

使われていて使ってみたいと思った初めてのカード

 

その頃の僕はというと、ローテーション前に出会った赤黒の2色で熱錬金術師を使ったデッキを見よう見まねで作って遊んでいました。赤黒の土地はどれも300円くらいで買えたし、今は2000円くらいの集団的蛮行も、地獄の樹のデッキを作る時に380円で4枚揃えていたのでとても安上がりに作れました。

 

そんな頃に巷で話題になっていたのが

このカードを使ったコントロールデッキ、赤青電招でした。

インスタントかソーサリーを唱えるたびにエネルギーカウンターを得られ、得たカウンターをどこかに3点ダメージとして飛ばすことができるというカード。プレイヤーにもプレインズウォーカーにも飛ばせるので、重ね貼りから大量のカウンターを得て、相手に7回飛ばすとこのカード単体でも勝ちになります。

天æã®çé±èé稲妻

さらにこの辺りのカードがコントロールデッキの動きに噛み合う上にエネルギーカウンターを得るという強力なシナジーを形成するもので、特に蓄霊稲妻は解決時に任意の数のカウンターを使えれば何点でも与えることができるのが強力でした。こんな赤青のデッキだったのですが…

 

必須パーツは当時とても高かったのです。

 

 

赤青ファストランドは当時1枚1300円、噴気孔は780円程度。

 

å¥æµã®æ©æ¢°å·¨äºº

 

そしてフィニッシャーである奔流の機械巨人。これは1枚2500円でした。

他にも横並びに対してのコジレックの帰還(当時2000円くらい)が必要だったりと、とにかく高い。

 

これらが全て4枚必要になるデッキだったので、全く同じデッキを作ることは僕にはできませんでした。幸い、電招の塔は200円くらいのカードだったので、どうにかして使ってみたいな、と思いました。

 

 

運命の記事に出会う

 

いつものように勉強になりそうな記事を探していたある日の仕事帰り、公式ページの中にこんな記事を見つけました。

 

mtg-jp.com

 

 

デッキの中に何枚のカードを採用するか?というガイドのシリーズの最終回で、1枚採用について書いてある記事でしたが、僕が目をつけたのは4番目の項。

 

éæ°ç風ã®å¤ããã®

 

60円のレアがまさか公式の記事に出てくるとは!!

そういえばこんなカードあったなぁ…という印象でした。

もしかして他にも安いカードで代用する手段があるのでは??

 

 

みんなで安くする方法を探してみた→青単

 

その記事の話を仲間に話してみたところ、

「土地が高いなら青単に絞るのがいいのでは?」

という話になりました。

 

赤いカードを取る最大の理由は蓄霊稲妻でしたが、手札に戻したりしてしまえば自分を守ることはできるのでは?ということになり、青単で使うと強いカードを探し始めました。すると…

 

岸ã®é£²ã¿è¾¼ã¿

 

このカードなら複数のクリーチャーを戻すことができ、時間を稼ぐことができそうです。何より島以外のカードを入れない明確な理由になります。

こうしてなんとか青単のデッキリストが出来上がりました。

 

するとYさんが

「じゃあMOで同じデッキ作って試してみるよ!」

と言ってくれたのでお言葉に甘えて試してみてもらいました。

 

Yさんはその後試行錯誤を繰り返しながら一緒に調整してくれて、なんとか何回か勝てるようになったよ!ということで完成したデッキリストをもらいました。

 

これが、この後一年半使い続ける「青単電招」の雛形になりました。

 

今思うととても勝ち筋までが長いデッキで、相手がもう嫌っていうくらいカウンターしてもこちらがまだ勝てていないというデッキだったので、当時遊んでくれた相手には少し申し訳なかったところがあります。

 

それでもこの時のことは本当に大事な思い出です。

自分の仲間と一緒に作った初めてのデッキでしたし、何より60円のフィニッシャーを出した時の相手の驚いた顔を見るのは楽しかったです。

 

なので、電招の塔がスタン落ちした今でも青単のコントロールデッキを一度は考えます。その頃を思い出しながら、中軸になるものと、あえて青単にする強みを探しながらデッキリストを作るのは楽しいものです。

 

 

低予算デッキを作るなら、高いカードが入らない理由を作る

 

低予算で既存のデッキを作るとなると、どうしてもただの劣化コピーになってしまいがちです。そうなると、往々にして低予算でデッキを作るしかない人が最も言わせたくない言葉を対戦相手に言わせてしまいます。それは

 

 

「なんであのカード(高額カード)入れないんですか?」

 

とか

 

「あのカード(高額カード)入れたらもっと強くなりますよ!」

 

 

という一言。僕は低予算でデッキを組む時はこの言葉を絶対に言わせてはいけないなと思ってデッキを作っています。

なぜ、これを相手に言わせたくないか?というと

 

その人はアドバイスしているつもりだから

 

です。

人によっては「資産でマウントを取られた!」と不快に思うようですが、僕はそうではなくて、単純に「自分の経済事情のせいで相手の善意を無駄にしてしまって申し訳ない」という気持ちからです。そういう方は多いのではないでしょうか?

 

たいていの場合、「初心者ですがよろしくお願いします!」と言ってこられたら、「何かサポートしてあげなくちゃ」とか「何か学びになることを教えてあげたい」と思うのが人情ってもんだと僕は思います。

もちろん、教える側が相手のことを理解した上でそういったことを実行するのは絶対に必要だと思います。それがない状態でズケズケとなんでも言ってしまうのは相手を傷つける結果しか生みません。

 

 

では、教えられる側ができることは何か?という話ですが、教えられる側を散々やってきた僕が思ったことは

 

「せめてそのカードが入らない理由を言える構築の仕方を自分なりに考えるべきだな」

 

ということでした。

そうすることで、相手の教えてあげよう、という善意は無駄になりにくくなります。

それと同時に、相手の教えてくれたことが実現不可能なことであれば、低予算でデッキを作りたかったということは伝えるといいと思います。優しい人なら、手近なところでの改善案を一緒に考えてみてくれるはずです。

そうして相手のくれたアドバイスは、「善意からのもの」だと思うことが大事だなと思います。僕はどんな言われ方であれ情報をもらえること自体は低予算構築を考えるのにありがたいと思って聞いています。

 

 

まとめ

 

今回は低予算でデッキを組むことについて書きました。

最後にこれだけは言っておきたいのですが、僕は低予算だからと言って弱くても仕方ない、と思ってほしくありません。

低予算で組むなら、低予算で組むなりのやりようがあったり、考えようがあります。

 

逆に、どうしてもこの点でやりようがないのがレア2色土地です。レア2色土地はその色でデッキを組むとなると避けては通れません。

とはいえ一度揃えてしまえば組む色に困らなくなるので、低予算で長くマジックをやるなら、コツコツとお金をかけてレア2色土地は揃えていきましょう!

 

では!