こんにちは、ぷろすたです!
更新するのは久しぶりになってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ついにパイオニアチャレンジャーデッキの第二弾が発売されますね。パイオニア大好きな僕としては初心者さんのパイオニア参入チャンスが増えて嬉しい限りです。
今回から数回に分けて一つずつリストを見た所感と予算別の差し替えカード候補などを挙げていけたらと思います。
初回は知りたいという人が多そうだったディミーアコントロールを語っていきます。
どんなデッキでも言えますが、コントロールデッキは特に「一度作ったら終わり」ということはなく、環境に合わせた微調整をしながら丁寧に長く向き合って使い込んでいくのが大事なので、どういうカードがサイドボードに採用できるか?なども書いていきたいと思います。
- デッキリスト
- 収録内容の所感
- デッキとしての所感
- 追加で買うものの優先順位を決める
- まとめ
- 告知
デッキリスト
《チャレンジャーデッキ2022:青黒コントロール》
*クリーチャー4
*呪文 30
(1) 致命的な一押し 4
(1) 考慮 4
(2) 湖での水難 2
(2) 無情な行動 2
(2) 検閲 4
(2) 否認 2
(3) 覆いを割く者、ナーセット 2
(3) 神秘の論争 1
(3) 悪意ある妨害 3
(4) 絶滅の契機 2
(6) サメ台風 1
(8) 時を越えた探索 3
*土地 26
欺瞞の神殿 4
水没した地下墓地 2
湿った墓 1
廃墟の地 4
島 7
沼 8
*サイド
(1) 強迫 3
(1) 塵へのしがみつき 2
(2) 才能の試験 2
(3) 神秘の論争 2
(3) 肉儀場の叫び 2
(3) 真っ白 2
(4) 衰滅 2
収録内容の所感
まず真っ先に目を引くのが致命的な一押し4枚と奔流の機械巨人(以下、青巨人)2枚に湿った墓1枚、そしてサメ台風という大盤振る舞いな8枚。
他にもコントロールデッキなら押さえておきたい打消しや軽量ドロースペルの要所が収録されているのは、「これ買っておけばだいたい揃う」と言っても過言ではないポイントですね。この内容で5000円は絶対にお買い得だと思います。
実際のところは発売以降にこれらのカードが多少値下がりしてトントンくらいになる可能性も捨てきれないですが、チャレンジャーデッキでの供給による影響は一時的なものであるのに対して、これらの致命的な一押し(以下、プッシュ)などの定番カードたちはより強いものが来てデッキから抜ける以外は一定の需要を保つので将来的には得になる可能性が高いと思います。
なので損を恐れて買うのを躊躇っている人に言いたいのは「かまうこたぁねぇ、買え」です。
デッキとしての所感
やはりチャレンジャー、これだけでも十分に遊べるデッキだし強いとは思います。強い理由としては「ちゃんとそのデッキの強いムーブを撃てるから」です。
今回の内容で言えば“序盤中盤でしっかりと相手の動きに対処して要所で絶滅の契機で一気に盤面を掃除、その後要所を打消しつつ時を越えた探索(以下、Dig)で青巨人を引き入れ、青巨人でDigを唱えて一気にマウントを取り、巨人で4回なぐってゲームセット”という一番強いゲームプランがしっかりと取れるからです。
それができるための強い呪文がこのデッキには惜しみなく投入されていると感じます。
ただし、土地基盤や強いカードをより強く使うためのカードはやはり足りていないという印象はあります(先に言っておくと、ショックランドが足りないという話ではありません)。
まず、プッシュを強く使うためには紛争を使うことが重要です。このデッキに土地でないパーマネントがナーセット、残忍な騎士、青巨人、設置したサメ台風とサイクリングして出たサメトークンという計7枚しかありません。そのうちいくつかは戦場を離れるということが少ない(離れるということはほぼ負け)なので、安定して使うためのソースとしては心許ないでしょう。
そうなると、頼みの綱は土地!ということになるのですが、このリストでは廃墟の地4枚がその役割となっています。2マナ+タップで起動して自身を生贄に相手の土地を破壊、して基本土地をお互いに出す、という能力で紛争を達成できます。廃墟の地で沼をアンタップインしてその沼からの黒マナで致命的な一押しを唱えて3〜4マナのクリーチャーを除去する(実質3マナのアクション)という動きになります。
現状のパイオニアに於いて破壊したい土地というのは実際のところ結構多くて、単色でもない限り基本土地の枚数はよく入っていて4〜5枚というデッキも多いので案外効くタイミングがあるのは事実です。が、廃墟の地の対象に困るということはあまりないとはいえあるかもかもしれませんし、何よりアンタップインとはいえ無色マナしか出ない土地を、序盤の色拘束がきつめのデッキで多用するのはなかなかにしんどいと思います。
なので個人的には少なくとも1枚は寓話の小道に変更する、どうしても安価にまとめたいなら進化する未開地に変更すると、より致命的な一押しを強く使えるのかなと思います。なんなら廃墟の地を1枚と基本土地を1枚抜いて、寓話の小道を2枚入れてあげる、という構成もアリでしょう。序盤に色が合わなくて死んでしまうくらいなら、多少テンポ損があっても必要な色を持ってきて優秀な軽量スペルを連打できる方がストレスはなさそうだなと思います。
次に感じる点としては、「フィニッシャーが少ない」ということです。
例えば。2体目の青巨人を出して相手を除去したものの、青巨人を除去されてしまった。サメ台風(1枚)はもう序盤で使ってしまった。となると頼みの綱は…残忍な騎士(2枚)!?パワー2で10回殴れって???
なんてことになるかもしれません。この点でも、土地に一工夫を加えるだけでだいぶ楽になります。それが
そう、ミシュランです。
ストームジャイアントの打点は7ですから、概ね3回殴れば勝ちになります。盤面をこじ開けてから青巨人と一緒になぐれば12点ですから、相手のショックランドがアンタップインして2点、サメや残忍な騎士で1〜2点、青巨人で1パンすれば5点減らせるので、12点なら1回やれば勝てる時はありそうです。
なので最低限、この辺りをいじってやると随分楽に戦えるようになるんじゃないかなぁ、と思いました。
追加で買うものの優先順位を決める
ひとまず、ここまでに書いた理由から真っ先に購入を検討してみて欲しい商品があります。
今年発売されたスタンダードのチャレンジャーデッキ、ディミーアコントロールです。
内容はこちら。
内容を見てみるとお分かりいただける通り
「とにかく足りないものが全部入ってる」んです。
先述のストームジャイアントが2枚だけでなく、青黒のスローランドも4枚。そしてコントロールなら持っておきたい“船砕きの怪物”や“記憶の氾濫”に絶賛活躍中の“墓地の侵入者”まで。
おまけに後述しますが1ドロー与える代わりに2マナでどんなクリーチャーも追放できる"悪意の熟達"も。これも環境次第では使う時があったりします。
これらをバラバラに購入すると間違いなく3500円は越えます。しかし定価は3500円ですから、これを定価で購入できれば9000円で(ショックランドが1枚だけなのを除けば)ほぼ完成形の青黒コントロールになります。
ただ。ネット上での在庫はどこの通販も全滅していて、内容のカードも結構値上がりしているものもあり、店頭でも中身を開封してショーケースに、というお店も多いかもしれません。
それでももし、どこかのお店で見かけたり、持っている人から購入することができればかなりお得だと思いますので、来月の発売までに近所のお店を覗いてみるのもいいかもしれません。
あとは予算感に合わせて、というところですが、最初に投資する金額にも限りがあると思いますから、優先順位をつけていくといいと思います。
おススメの優先順位は
①ショックランド以外の土地(特にミシュラランドと寓話の小道)
②追放除去や追加の軽量除去、追加の打消し、軸をずらしたフィニッシャーなどのサイドボードスペル
③入っているカードの上位互換(思考囲いなど)や追加のカード、ゆとりがあれば採用検討してもいいもの
④追加のショックランド
です。
この優先順位の理由は「代えが利かない」という度合いと金額とのバランスによるものからです。
準必須級でもあまりにも高額であれば他の弱いところに回した方がいいでしょうし、何を採用するかはメタによって変化すると思いますので、安くてメタゲームに効くサイドボードカードなどは広く集めておいて損はないと思います。
その後で、代えが利くかもしれないけど唯一無二のもの(思考囲いやショックランド)を少しずつ揃えたらいいと思います。
オススメとしては、一旦無改造や①だけ達成した状態で周りの人と遊んでみて、必要があれば少しずつ②以降へ。という形でいいと思っています。
というわけで一つずつ見ていきましょう
①ショックランド以外の土地
単色ミシュラランド
フォーゴトンレルム探訪で収録されたこちらのミシュラランドはとても強力です。クリーチャーになれるので追加のフィニッシャーとして非常に優秀です。しかし相応にマナを要するため、かなり土地を伸ばしてから使うことになりますが、そのレンジこそがこのデッキの主戦場ですから問題ないと思います。
目玉の暴君の住処の方が採用されるデッキが多い(黒系デッキは環境に多い)のに対して、ストームジャイアントは重量級ミッドレンジやコントロールデッキでしか採用されることはほぼないことに加え、先ほどのチャレンジャーデッキに入っていたことから多少安く手に入ります(500円程度)。入れて2枚、青と黒どちらも入れるなら計3枚くらいまででしょうか。
寓話の小道
致命的な一押しをこのデッキで最も効率よく使うためのパーツとしてはほぼ必須と言っても過言ではないでしょう。デッキの圧縮も担え、このデッキの主なレンジである4マナ以降でアンタップインできることもこのデッキと相性がいいです。ただし、4枚採用するかと言われると、序盤にたくさん引いて撃ちたいカードが撃てない時があるかもしれないので、3枚まででいいような気がします(あくまで個人的な経験上の話ですが)。
晴れる屋価格で500円程度。
おそらく抜くなら真っ先に占術ランド!という論の人もいらっしゃるかと思いますが、始めたてで思い通りにデッキを動かすのが難しい人もいるでしょうから、一旦楽しんで回してもらうという観点から考えると、占術ランドは最初は入れた方が賢明かと思います。
ここから先はあったらいいけど無理はしないでいいものになります。
チェックランド(追加)
1枚程度検討してもいいかもしれません。基本土地と基本土地を持ってくるものがどれくらいあるかによりますが、2ターン目にライフを払わずに2色出る土地を置けるのは魅力です。しかし、基本土地タイプを持つ2色土地が少ないこのデッキにおいては基本土地が抜ける=その可能性は低くなっていくので、追加のショックランドを購入することがなければあまり検討しなくていいかもしれません。500円程度。
サイクリングランド
こちらは基本土地タイプを持っている2色土地。採用するとして最大2枚でしょうか。
基本土地をこちらに差し替えてもチェックランドのアンタップインのために必要なカードが減らないのが魅力です。ただし確定タップインなので序盤にもたついてしまう可能性があるのが玉にきず。それでもサイクリングで1ドローに変換でき、墓地に送れる(=Digを撃ちやすくなる)ので一考の価値があります。300円程度。
両面ランド
片面ずつで色が選べてアンタップインできる通称両面ランド。
基本土地タイプを持たない(=水没した地下墓地とかみ合わない)ことと寓話の小道のサーチ先が減ることを除くと基本土地の上位互換。基本土地を2枚ずつこちらに差し替えてもいいかもしれません。600円程度。
スローランド
先述したチャレンジャーデッキにも入っているスローランド。役割としては水没した地下墓地と同じく中盤以降の2色出るアンタップイン土地ということになりますが、2ターン目にタップインなのが確定してしまいます。その上土地タイプを持たないので、チェックランドのアンタップインに貢献しません。そのため土地タイプを持つもの&それらを持ってくるものを優先してチェックランドを使うか、土地タイプに関係ない2色ランドを増やしてこちらを採用するか、というところでしょうか。
前者はショックランドが4枚体制になると基本土地と寓話の小道を絞っても土地タイプを持っているものが多くなるので安定すると思います(個人の経験としては、基本土地タイプを持つ土地+寓話の小道を13~14枚ほしい)が、ショックランドが4枚にならなければ後者の方が安定しそうな気がします。なので一気に集めるわけでないなら後者のマナベースの考え方でいいような気がします。それでも十分に安定した挙動になると思います。
結局はマナベースも個人の癖や好みによっていろんな形があるので、自分の予算だけでなく好みとも相談して、しっくりくる形を模索してみてください。
③追放除去や追加の軽量除去、追加の打消し、軸をずらしたフィニッシャーなどのサイドボードスペル
メタは移り変わるものです。
この商品自体は他のチャレンジャーデッキ3商品との対戦を主に想定しているのかなと思いますが、実際に対戦していくとなるといろんなデッキと当たると思いますし、対応しきれないものもあると思います。なのでサイドボードで対応したカードや追加のフィニッシャーを用意するなどが勝ち切るために肝要になると思います。
まずはメインに採用することになるかもしれないカードたちから。
アズカンタの探索
毎ターンデッキの一番上を見て墓地に落とせる2マナのエンチャント。裏面になると土地になるので多少のマナ加速になる他、起動型能力で除去や打消しを探しにいけるのでアドバンテージエンジンとしてこちらも強力。
表面は墓地を肥やすスピードが上がるのでDigを撃つ助けになる他、表面のまま維持したい時は敢えてDigを撃って墓地の枚数を調整することで枚数を少なくするなどこのデッキにはかみ合いそうな1枚。なんだかんだで高速環境のパイオニアでは入れても1枚程度でしょうか。置いている暇のない速いデッキに対してはサイドボードで入れ替えるためのフレキシブル枠にもなるので、サイドボードが少し楽になり、僕は気に入っています。700円程度。
記憶の氾濫
4マナで2枚補充できる上に7マナでフラッシュバックできる、引かないドロー呪文。青巨人で墓地から唱える際にはマナを支払わないので1枚も見れないところがこのデッキにおける欠点。青白コントロールではもちろんこちらが積極的に採用されるのですが、このデッキにおいては入れても1枚かなというところ。500円程度。
暗記+記憶
これはオススメというより完全に個人的に気に入っているカードなのですが、4マナで土地でないパーマネントに加えて呪文をもデッキの上から2番目に送ってしまうカード。打消しではないので、打ち消されない呪文にも対応可能。4マナという重さは気になりますが、ナーセットと青巨人が入っているこのデッキにおいて強力なコンボになり得るのが下半分の《記憶》。
ナーセットがいる状態で《記憶》を撃つと、相手は1枚しか引けず、こちらは何食わぬ顔で7枚引くことができます。その上青巨人を使って墓地にあるこのカードを指定する際、記憶を唱えることもできる(詳しくはこちらを参照)ので、ナーセットをコントロールした状態で相手のターンドローステップでのドロー後(メインフェイズに入る前)に青巨人を使って墓地から《記憶》を撃つと、相手はこのターン既にカードを引いてしまっているため1枚も引くことができず、こちらは何食わぬ顔で7枚まで手札を補充できます。
あくまでただのオーバーキルなロマンコンボなので、そういうのが好きな人は1枚入れてみてはいかがでしょうか。100円程度。
ここからはサイドボード向けカードなどを書いていきます。
減衰球
イゼットフェニックスやロータスコンボ、緑単信心などの複数回呪文を唱えるデッキに対しての定番サイドボード。特に緑単信心とロータスコンボに対しては下半分の効果で相手の土地を弱体化させられるのが非常にうま味。むしろこちらが本命。800円程度。
霊気の疾風
緑および赤の対策としてよく使われるカード。デッキの上か下に送るので、打ち消されない呪文にも対処可能。このデッキには廃墟の地が入っているのでデッキトップに送っても強制シャッフルができます。入れて2枚程度。数百円。
害悪な掌握
M20収録の色対策シリーズの黒。緑か白であればクリーチャーだけでなくPWにも対処可能。その上1点ゲイン付き。ライフ獲得手段が残忍な騎士しかないこのデッキではたとえ1点でも助かる場面があるかもしれません。入れて2枚程度。数百円しない。
不憫な悲哀の行進
主にアグロへの対策として。ライフゲインが付いているので重く感じるかもしれませんがアグロ側からすると意外と厄介です。数百円しない。
切り崩し
団結のドミナリアで収録された軽量除去。主にスピリット系のデッキや小粒を並べるアグロに対して入れると追加の致命的な一押しのような恰好で使えます。紛争しないと致命的な一押しでは対処できない呪文捕らえや天球の鷲などを紛争関係なく処理できる(ロードで強化されていない時だけだけど)ので意外と相手次第ではそこそこ使い勝手が良い除去になります。入れて1枚くらいでしょうか。数百円?
壮大な破滅
主に対緑単信心でサイドインするカードです。破壊してもオーラとして戦場に残って信心を稼ぎ続ける老樹林のトロールや、茨の騎兵の死亡時誘発を阻害したり、単純に緑単のビートプランの軸となるカード全般を処理するために使用します。他にも赤単で採用されたりするハゾレトなど、大型で破壊されないor死んでも戻るor死亡時誘発が厄介なものに対して有効です。2マナと軽量な分、ソーサリーなのがたまに傷。最近は使われることもあるので数百円。
悪意の熟達
こちらは先ほどの壮大な破滅に対してプレインズウォーカーにも対処でき、インスタントになった代わりに2マナで使うと相手にドローを渡してしまうという追放除去。4マナで撃つとドローさせなくて済むので、意外と使い勝手はいいです。数十円。
影の評決
5マナと少し重いものの、盤面と墓地から3マナ以下のクリーチャーとプレインズウォーカーを追放可能。クロクサやしつこい負け犬など、墓地から戻る厄介なクリーチャーはだいたい3マナ以下なので、重いわりには出番があることも。数十円~150円
漸増爆弾
2マナで設置し、マナを払わずに起動できる変わり種の全体除去。2マナで設置して即起動すると相手が並べたトークンを一掃できます。もちろんターンをかけてカウンターを増やしていくことでも1マナや2マナを多数並べるアグロデッキや、特定のマナ域にカードが集中しているデッキ(特にサクリファイスはエンジンもクリーチャーも1マナばかり)には本当にぶっ刺さる1枚。クリーチャー化した土地を破壊できないことや、自分も巻き添えを食らうことに注意。300円程度。
思考のひずみ
コントロールデッキの手札を絶対にズタズタにするという強い意志を持ったカード。コントロール同系対戦では「これを撃てばだいたい勝てる」と言われるほどに強力。ただし、これを撃った後で「通れば確実に相手を仕留められる」カードを引かなければいけないので、過信は禁物。
コントロール同系では、相手に対してどれだけ多くのフィニッシャーを叩きつけられるかvsそれを捌けるかという展開になることもあるので、フィニッシャーの乏しいこのデッキではやはり先に追加のフィニッシャーを取るべきかもしれないです。数百円?
漂流自我
コンボを絶対に〇すという強い意志を持ったカード。最大4枚という縛りはつきますが基本土地ですら相手のデッキから抜いてしまえるというなんとも豪気なカードです。手札にあると代わりにその枚数引いてしまいますが、コンボが決まらなければほとんど勝ったも同然のような相手にはたった3マナでクリティカルになるカード。数十円。
即時却下
スタック上の呪文や能力のすべてを打ち消してしまう豪快な打消し。その代わり即時却下は打ち消せる。
主に唱えた時の誘発を持ったカード(ウラモグ、エムラクール、ハイドロイド混成体など)に対して非常に有効。その他にもサメ台風のサイクリング能力(1ドロー)とサイクリング時能力(サメトークン生成)の二つを同時に消したりなど、スタック上で起こるズルを徹底的に打ち消せる。何度も言いますがその代わり4マナ。そのため最近はめっきり出番がない。数十円。
旋風のごとき否定
上記の即時却下が「4マナ払わないとダメ」になったバージョン。個人的にお気に入りの打消し。即時却下と違い相手の呪文や能力にだけ打消しが飛ぶ。こちらも唱えた時誘発を持ったカードやサメ台風に対して非常に有効(全部通したかったら8マナ払えとか言い出す)。ただし当然ながら相手に余剰なマナがあれは支払えてしまうので過信は禁物。しかしながらその頃にはこちらのレンジに引き込めているはずなので、早い段階でそういったものを唱えてくるタイプのコンボデッキやランプデッキの対策が必要になったら一考の価値があるかも。30円くらい。
魔女の復讐
部族デッキを絶対に葬り去るという強い意志を持ったカード。最近はスピリットだけでなく、エルフの村やゴブリンの巣、人間の街も多いので意外と刺さるカード。相手がゾンビだった場合のみ、自分の残忍な騎士がやられてしまうかも。30円くらいのイメージ。
船砕きの怪物
追加のフィニッシャーとして検討していいカード。コントロールに対して打ち消されないの一言が非常に魅力。軽量呪文が多いデッキなので、「打ち消せないだろうけどその呪文に検閲を使います」とか、そういったものでも相手の盤面を壊滅させられる可能性あり。700円程度。
③入っているカードの上位互換(思考囲いなど)や、ゆとりがあれば採用検討してもいいもの
奔流の機械巨人(追加)
やはりこのデッキのフィニッシャーにして最高のアド源となるクリーチャーはこれ。個人的には3枚目を投入してもいいかなと思います。環境的に重いようであれば2枚で十分かもしれませんし、サメ台風が増やせるようなら1~2枚で十分かも。お好みで。800円程度
サメ台風(追加)
こちらも設置にサイクリングでのフィニッシャー設置にとそつがないので増やしたいところ。しかし1700円程度。X=1でサイクリングしてもタフネス1のクリーチャーをブロックして討ち取りつつドローで追加の対処札を用意できるので偉大。
思考囲い
ライフを2点失ってしなうものの、土地でないカードを相手の手札から選んで捨てさせられる強力なハンデス呪文。パイオニアはおろか、モダンまで見ても最強のピーピングハンデスです。
黒いデッキならメインボードに4枚必ず入るでしょ!?というのが当たり前な風潮がありますが、個人的には必ずしもそれが正しいわけではないと思っています。実際僕が使っているデッキではだいたいメインには3枚しか入っていません。アグロや速度の速い墓地利用デッキ(特にアブザンパルへリオンなど)に対しては「そんなものよりは除去が欲しい」となりがちなのでだいたいサイドから抜けて除去に変わります。
むしろそのままサイドアウトしないデッキはロータスコンボや各種コントロールなど、環境の中では少数寄りのデッキになるので、どうしても必要ならサイドからの強迫でも十分事足りる(というか始めたての段階で強迫でなく思考囲いじゃないと負けるということを経験してもそこに気づけるか疑問)と思っています。
プレイが習熟してきて、必要な呪文が他になくなってから着手でも十分かなと思います。もちろん本格的に始めたいから一気に4枚揃えるぜ!というのでもいいと思います(4枚で1万円以上)。
この下についても「ないとどうにもならないというものでもなければ、枚数が必ず必要というわけでもない」ので財布や好みと相談して決めたらいいと思います。
スカラベの神
少し値が張るもののアグロに対して強力な蓋となるクリーチャー。死んでも追放されない限り墓地から手札に戻ってくるので、相手からすると厄介の一言。瞬速ではないとはいえ青巨人より少ないマナで出せるので、困ったときに非常に心強い1枚で入れても2枚。1500円程度。
ゲトの裏切り者、カリタス
だいぶ値が張るものの(以下略)。こちらは相手のクリーチャーを除去する時に自分の盤面にゾンビトークンを作り出します。盤面制圧能力のわりに4マナと軽いので5マナあれば除去と併用する強い動きができるのが強み。
赤黒ミッドレンジの強力な4マナ枠でしたが、最近はシェオルドレッドに押されているので案外安く買えるかも?2500円程度。
不笑のソリン
だいぶ値が張るものの(以下略)。相手がコントロールであれば追加のドローを毎ターン与える置物は非常に厄介。おまけにトークンを生成する能力もあるので、まさにアドバンテージの化身。そのままトークンで殴り続ければゲームセットまで持っていくことができるので、採用検討してもいいかも。2500円程度。
④ショックランド
暴れん坊だらけのパイオニアでタップインすることで負けた試合をたくさん体験したのですね。
力を欲するか?では…
1枚2000円×3枚で6000円になりまーす
半分冗談ですが、半分本気です。
ショックランド入りのマナベースについては先述の通りだとおもっているので、珍しく金額推移の話を。
今回のショックランド再録で多少は出回るために発売直後は若干安くなるかもしれませんが、残りの3枚を欲する人も増えるので、結局同じ値段か、今以上に高くなるんじゃないかなぁ…と僕は思います。それならチャンピオンズカップが終わってパイオニアでの需要と値段が多少落ち着くまで粘ってから買ってもいいんじゃないかなぁ…と思ってしまいます。ほら、その頃にはボーナスも出ますし、ね…?
それまでにたくさんの経験値をためて、少しずつカードを足して、楽しめばいいと思います。まずは遊んでみること、それが一番だと思います。
まとめ
今回は今のメタゲームに刺さるカードだけでなく今後使うことになるかもしれない対策カードなども含めて紹介しました。他にも言いたいことや紹介したいものはありますが、きりがないのでこの辺りで。
個人の主観ではありますが、ひとまずストーム・ジャイアントの聖堂と寓話の小道を搭載するだけでも、グッと強くなると思います!
あくまで普段青黒コントロールを握っているわけではない僕個人の主観が多分に含まれているので、ほかにもこんなカードがいいよ!などのご意見もいただけたらと思います。
次回は2番目に知りたい人の多かったイゼットフェニックスについて書きたいと思います!ではまたー
↓今回ご紹介した青黒コントロールの購入はこちら!
告知
前回TOM大阪店にて開催された、
— TCG/Board Game Cafe&Bar TOM名古屋店 (@cardshop_tom052) 2022年10月21日
ぷろすたさん(@ffatsorp )主催の
『ぷろすた会』が遂に‼️
来月名古屋店にもやって来ます🤣
この会はMTG初心者や他フォーマットを触ったことのない方がとってもカジュアルにスーパー楽しめるイベント✨
是非ご参加お待ちしております🙇♂️#TOM名古屋店 #ぷろすた会 pic.twitter.com/m59BfqyFb3
直近になってしまいましたが、来る11/6(日)、名古屋市栄区にあります”TCG/Board Game Cafe&Bar TOM名古屋店”にて交流会イベントを開催させていただきます。
普段下北沢で毎月行っているぷろすた会の出張版ということで、ご来場いただいた皆様を
全員友達にして帰す
という会です。
「初めましてと遊ぶ会」をキーワードに、初心者さんも、経験者さんも、みんなでわいわいつながってマジックの輪を広げる交流会です。
もちろんパイオニアチャレンジャーデッキも現地で販売されますので、買ってそのまま交流会に参加!というのもできます。ぜひご参加ください!
ご予約や詳細はTOM名古屋店さまのTwitterからDMにてお問合せいただくか、店舗へ直接ご連絡くださいませ。
たくさんのご参加お待ちしています!!
※下北沢でのぷろすた会もよろしくお願いいたします(詳細はTwitterにて私にDMをください)。
10/31追記
その後書いた各記事へのリンクを追加しておきます。