こんにちわ!コントロール大好き”カセッピー”です!
前回はコントロールデッキの回し方の前編ということで、妨害呪文のポイントと単体除去の使い方について解説しました!↓
今回はコントロールの回し方の後編ということで、全体除去の使い方と打ち消しの使い所について話していきます!
全体除去の使い方
盤面のクリーチャーを自軍ともども一掃するカードが多く、主に序盤から小~中サイズのクリーチャーを展開してくるアグロやビートダウンといったデッキに対処するカードです。
また、単体除去では対象に取れない呪禁を持っているクリーチャーでも、対象をとっていない全体除去であれば破壊することができますのでミッドレンジで後半に出てくる強力なクリーチャーやコントロール同士の対決になった時に相手の大型フィニッシャーを除去するにも有効です(現在のスタンダードだと特に《夢さらい》)。
最も有効な使い方は
相手が展開した大量のクリーチャーを一気に吹っ飛ばすこと
ですね!
一度に多くのクリーチャーを対処できるため、1対1交換以上は確実にとれますので、アドバンテージの獲得にもつながります。
しかし全体除去を持っているからと言って、あまり相手の盤面を放置しすぎるのは禁物です。
例えば、ライフをギリギリまで減らされたけど、相手の手札は1枚!クリーチャーも展開しきってるだろうからここぞとばかりに《空の粉砕》を使ってターンを返したら、ショックを打たれて負け…なんてことも。
なるべく引き寄せて、多くのクリーチャーを巻き添えにしたいと考えたくなるのはわかりますが、相手もライフを直接削る手段であったり、全体除去の対策をしているかもしれません。
まだ何かありそうだけど土地がタップされている時、手札が尽きているときなどの好機を見逃さないようにして全体除去は使っていきましょう。
打ち消しはどこに使うの?
コントロールと言えば打ち消し。打ち消しをしたいからコントロールを使いたいという方もいるのではないでしょうか?
打ち消しの種類は大きくわけて2つです。呪文を対象にとって確定で打ち消すカードと、追加で追加のマナコスト等を払えなければ打ち消すものです。
それでは、打ち消しはどんなことを考えて使っていくのが良いのでしょう?
前回の最初にも言ってますが、妨害呪文には限りがありますので、アドバンテージを損なわないように使っていくことを念頭におきましょう。
特に打ち消し呪文は1対1交換がほとんどですので慎重に。
そんな打ち消しを使う時に考えるべきポイントを3つ挙げてみました。
1.即時的影響を考えます。
時と場合に応じて全体の状況を考え、現状ではその呪文はどんな影響が出るのかということをよく把握して、打ち消すか否かを判断していきましょう。
2.長期的影響を考えます。
対戦相手に圧倒的な確実性を与えるようなものか?後の対応手段はちゃんとあるのか?といったことを考えて打ち消していきましょう。
3.マナの効率的な使い方をしましょう。
マナを残しておくことで実際に使える土地の枚数が減ってしまい、手札の呪文をプレイすることを妨げるということがないように能率的にプレイしましょう。
即時的影響
相手がプレイしたそのカードは、現在の状況・戦況にどのような影響を与えるものでしょうか?…つまり”即時的影響”は何か?ということです。
例えば手札に《吸収》を持っていて自分のライフが「1」の時に、相手が《大釜の使い魔》をプレイしました。打ち消しますか?
当然イエスですよね!そのまま着地を許したら敗北しゲームエンドです…。
では同じ状況でライフが「25」あったらどうですか?着地させたらライフを一気に削られてしまうというギミックが完成していない限り、今すぐに対処しなくても良いカードなので打ち消さないというのが選択になるのではないでしょうか。
実際に”何が問題となってそれを打ち消さなければならないのか?”ということを明確にしておきましょう。
もう一つの例として。
相手の戦場に何もない時にマナを全部使って通常設置しようとしてきた《サメ台風》。自分の手札には《払拭の光》と《吸収》。打ち消しますか?
相手のマナが残っているなら、打ち消さないでいると何か呪文を唱えられてしまうので出てきたサメトークンを対処しなければならなくなりますから、打ち消さなくてはいけません。しかし、マナが全部使われているのならわざわざ打ち消さなくても自分のターンで《払拭の光》で追放すれば済むことですよね?
このように、呪文の基本的な強弱とか、それが相手のデッキのキーパーツやそれに次ぐ主力級であるといった理由で打ち消すか否かを判断するのではなく、時と場合に応じて全体の状況を考えた上で、現状であればどんな影響が出てしまうか?致命的か?ということをよく把握し、その呪文は打ち消すか否かを判断することが正しいでしょう。
長期的影響
長く戦場に居続けることで、自分の脅威となるものなのかを判断していきます。
特にプレインズウォーカーなどは戦場に存在し続けるだけであらゆるアドバンテージをもたらす物で、毎ターン忠誠度能力でトークンが生成される、盤面に何かしら干渉してくる、常在型能力でこちらの行動に制限をかけてくるなど様々なものがあります。
例えば相手が《怪物の代言者、ビビアン》を5ターン目に唱えてきたとなれば…さてどうでしょう?打ち消しますか?
このまま通してしまったら3/3のトークンが出続けて、除去を無駄にしてしまうので、当然イエスです!
ライフが十分にある状況であればこの1枚で次のターンに敗北ということはありませんし、いくつかの除去呪文でしばらくは耐えることができるでしょうが、それでも継続的に3/3のトークンを生み続けられるこのプレインズウォーカーは、ゆっくりですが確実にこちらのライフを削り取っていくことが可能です。
一度着地を許してしまったら、これを排除するのに《払拭の光》でビビアンを追放して、トークン達を全体除去で排除する…ここまでの動きでカードを2枚使って、しかも7マナ使って動いてますのでこのターンはエンドでしょうね。しかも土地はほとんどタップしてしまっている状況で、相手のフィニッシャーが出てしまったらゲームに勝つのはかなり厳しいものでしょう。
このように打ち消しのタイミングをうっかり逃したりしてしまうと、結果的にかなりのアドバンテージを失ってしまうことがあります。
このビビアンのようにトークンクリーチャーを生成して、擬似的なカードアドバンテージとなりえるものは、こちらの手札からの行動すべてに対する切り札となりうるものなので確実に打ち消しておく必要がありますね。
マナ効率
打ち消し呪文は手札破壊や単体除去呪文とは違って、使うかもしれないためのマナを残しておく必要があります。マナの使い方を踏まえた上で打ち消し呪文を運用することは、コントロールにおいてとても重要です。
打ち消し呪文は効果的に、最高の1枚に使いたいものですが、マナを残しておくことで実際に使える土地の枚数が減ってしまって、気付けば他の手札の呪文をプレイすることを妨げているというようなことがないようにしましょう。
例えば、手札に《吸収》と《時を解す者、テフェリー》があって、3マナ使える状況で《吸収》をためにマナを残してターンを渡しましたが、相手が打ち消すほどのもの唱えなかったとしたら、実質的に3マナを無駄にしたことになりますね。
その時の状況による部分が大きいですが、相手がこちらの打ち消しを警戒してアクションを起こさないのなら、ターンが返ってきても同じような状況が続くだけです。なので3ターン目に《時を解す者、テフェリー》を唱えていれば、強力なプレインズウォーカーが戦場にいる状態で打ち消しを構えられるので、どちらのカードも有効に使えるということになります。
多少コントロールに慣れてくれば、この判断はすぐにできるんですが、コントロールを使い始めはタイミングがわからないことがあるかと思います。その時には、より能率的にマナを使うにはどう動いていきどういう風にマナを残すほうが、効率よくカードを使えるかということを判断基準としてみてプレイしてください。
まとめ
さて、ざっと全体除去と打ち消しについて語りました。
全体除去は1対複数交換が狙える時や、土地がタップされている時、手札が尽きているときなど好機を見逃さないようにして全体除去は使っていきましょう。
打ち消しは除去呪文と同じようにアドバンテージを考えて使うというところと、ゲームへの影響力というものを考えねばならない分、除去よりも使い方が難しいものではありますが使いこなせば打ち消しは強力なカードであることは間違いありません。
即時的影響、長期的影響、マナ効率を考えて使いどころを選んでいきましょう!
次回は《時を解す者、テフェリー》に触れていきます!お楽しみに!