こんにちは、ぷろすたです。
去る3/18(土)に、友達のキタガワくんと
「拳で語れ!芽生えろ友情!殴り殴られEDH交流会」
(通称:ステゴロEDH)
というイベントの第3回を晴れる屋吉祥寺店で主催してきました。
無限コンボは禁止!飛び道具も禁止!
みんなで楽しく殴り合って友情を深め合おう!
というEDHイベントです。
今回はそもそもステゴロEDHってなんだ?という説明と、48人もの方に参加を頂いた第3回の様子と、運営として思っていること、まだ決まっていませんが第4回への思いなどを書いていきます。
ステゴロって何?の説明がめちゃくちゃ長くなってしまうので「知ってるよ!」って方は飛ばしてご覧ください笑
- 今更ですが
- ルール説明
- なんでそんなルールなん?
- やらかすとどうなる?
- イベント開始
- やっ点1号
- やらかし点1号
- いちゃつくから…
- 無限?ドロー事件
- 1番面白かったやらかしがこちら
- その他の咎人たち
- 閉会式
- まとめ
- (おまけ)ステゴロEDHの詳細なルール説明
今更ですが
今更ではありますが、何故こんな尖った企画をやろうとなったかという話から始めます。
(知らねえよと思ったら飛ばしてください)
2021年の終わり頃。
わりと唐突にキタガワくんから「なんかおもろいことやりたい」という理由でグループLINEに集められた数人。余りにも唐突というか漠然とした話だけど、大体こういうのが1番やってて楽しいのは間違いないので勿論前のめりに参加。
当時はコマンダーサミットというイベントが晴れる屋さんで開催されるようになり、最強を決める競技寄りのEDHイベントが話題になったりもしていました。
「競技寄りのEDHなんて全然やってきてないし、なんかカジュアルな統率者イベントやりたいね」という方向性に。
そんな日々の中、何故か職場で「今年の大晦日は"笑ってはいけない"やるのかね?」という話になり、
『あれって"お笑い系の"番組なのに"笑ってはいけない"なの面白いよね』
と言われて、…確かに?…と。
毎年見てる番組だけどこの視点は気付きませんでした。
しれっと"根本を否定したタイトル"になっていながらも、"何が起こるのか容易に想像がつく企画タイトル"なのです。
今回は『カジュアルなEDHイベント』ということなので、やっていけないことは…
ということで、「無限コンボをやってはいけない(殴り合い主体)EDH」のイベントというのはまた別の面白さがあっていいのでは?というところから発想をスタートさせました。
ただ、それでも強いものは色々あるし、本当に無くしたいものは何か?ということを考えたら
“面白くない状況”だけじゃね?
ということでもう一段掘り下げて「カジュアルにみんな楽しく」を最優先させるためにはどうルール作りをすればいいか?
それを可能にするためには“面白くない”をどう判定すれば可能になりそうか?
楽しくバカ笑いし合えるようにする仕組みを。
みんなで話して考えました。
そうして出来上がったルールが、この"ステゴロEDH"のルールです。
第1回と第2回での経験を基にブラッシュアップして、今回の第3回のルールがこちら。
ルール説明
ざっくりとまとめると、この画像に記載の事項となります。
要するに、無限やらずに殴って決着つけろよ!というルールです。
これに加えて禁止カードが追加で設定されています。
左半分に関してもう少し詳細なルールはこちら
そして右半分。
ゲームが決着した際に、勝ったプレイヤーに1ポイントと、ゲームを盛り上げたと思うプレイヤーに投票で選ばれると1ポイントを得られ、イベント中に獲得した総ポイントを競います。
そして、ここがステゴロEDH最大の特徴なのですが
「これは素晴らしいプレーだ!!感動した!!」
とか
「これはちょっと冷めるわぁ…」
というプレーに直面した際に運営を呼んでもらい、何があったかを聴取して、追加点(やっ点)orマイナス点(やらかし点)を運営が判定してつけます。面白いプレイや言動には勝利と同じウェイトが置かれるのです。
これにより、面白い人にポイントをたくさん入れて、1番盛り上げてくれた人を表彰できるというシステムになっています。
なんでそんなルールなん?
なんだそりゃ??と思われるでしょうが、このゆるさが実は肝でして。
無限やるなよ!と書いてあるもののいくらでも脱法できる余地のあるルールになっているので
○○はやっていいのか!?
とか
○○は駄目なんですか!?
ということが発生します(しました)(してます)。
一つ一つに判定を出しているとキリがないというのと、交流会であって大会ではないので、極力できることの自由度は担保してあげたいですし、極論を言えば
「やられた人が面白くない(または趣旨に反している)と思う行為を刺せればそれでいい」
と半ば開き直っていて、
ダメと書いてない事はやればいいけど、"みんなで盛り上がろう!”という趣旨を無視して勝利だけに向かった結果が北極並みの寒さであればやらかしのマイナスで相殺されて勝ち点消えるよ?
という感じになっています。
その場合は盛り上げた人+やっ点を得た人のみが上がりますので、そうした事態を避けてポイントを競うという心理がうまく働いてくれればいいなぁという意図です。
あとは何度も書きますが大会ではなく「交流会」なので、難しい判定に関してはその場のノリで決めてしまおうという緩いイベントになっています。実際にポイントで競うとはいえ、楽しくない空気や多少間違っていても当人同士が楽しそうにしていることを重視して判定することにしています。
やらかすとどうなる?
それでもどうしてもやらかしてしまう人が発生するのがこのイベント。
実際は「誰も手がつけられないくらいにデッキがぶん回って面白くないことになりました」と自首してくる人が1番多いのですが…そんな面白くない人を強制的に面白くする為のものをご用意しています。
最初は「笑ってはいけないに倣って臀部をシバかれればいいのでは?」とか言っていたのですがもちろん通りませんでした
それがやらかした咎人に身につけてもらう「咎人グッズ」と呼ばれるものです。
今回の目玉はキタガワくんが見つけてきたこちら。
マスクの着用が個人の判断となったこのタイミングでマスクとは。ホントにやり手ですよこの人は(そこかよ
その他にも前回までに引き続き
・フラワーレイ
・2019年パリピサングラス
をご用意しました。
咎人グッズの役割としては先述の面白くない状況を強制的に面白くする他に、
- 視覚的にやらかし済の人が分かりやすくなるので、同卓した際に強いであろう人が分かりやすい(狙われる)
- 何をやらかしたのかを聞いたり話したりすることでコミュニケーションが生まれる
- 見た目からして面白い ←大事
などの効果があります。
イベント開始
さて、イベント開始30分前、ついに受付がスタート。
感想としては
「48人、ハンパねぇ〜」
48人の参加者に加えて同時に開始される他のイベントも受付していたので、開始予定時間を大幅に遅れてしまいました。申し訳ありませんでした…
そして参加者の皆さんにMTGコンパニオンの参加コードを入力して頂くのですが
1番下の圧がとんでもねえ。
そんなわけで全員の受付が終了し、開会式。ルール説明を軽くと、本日の咎人グッズの紹介などなど。
そしてキタガワくんからは
「このイベントは大会ではなく交流会なので、競う要素もあるが何よりもみんなで楽しく遊ぶことを大切にしてください」
というアナウンスを再度。ほんとにコレがこのイベントの肝なのでね…!
僕からの挨拶は…
ぷろすた「みんな、人を殴って気持ち良くなりたいかー!?」
「うおーーーーーー!!!!!」
ぷろすた「犯罪者しかおらんくて草」
最高潮の盛り上がりでイベント開始!!
やっ点1号
前回までもそうでしたが、序盤はみなさん静かな滑り出し。
そりゃまぁ初対面の人とかばかりですかr
「判定お願いしまーす!!!」
オイ早くねえか??
ぷ「はい、どうしました?」
「これめっちゃすごいんで見てください!」
なんこれ。+1カウンターが22個乗ってる。
ぷ「何ですかコレは…?」
「《宇宙家族ゴブリンソン》です!」
(能力日語訳:あなたがこのターンに3回以上ダイスを振っているならこれはトランプルを持つ。あなたがダイスを1つ振るたびにこれの上に+1/+1カウンターを置く。)
「その横に戦闘の開始時にダイスを5つ振るクリーチャーと、カウンターが倍置けるパーマネントがあって、なんやかんやでこうなりました!」
「そしてこれから戦闘に入ります!」
ぷ「すると?」
「相手の《全てを喰らうグロサーマ》と格闘してパワー分のダメージを与えて倒します!」
「23ダメージを与えてグロサーマを倒したので23枚ドローします!!
そしてそのままグロサーマのプレイヤーを攻撃して倒します!!」
相手「"全てを喰らう"グロサーマを使用している私ですが、全てを喰らわれたのは私の方でした。彼のナイスプレイにぜひやっ点(追加点)を!」
ぷ「オチまで完璧!やってんねぇ!追加点あげまーす」
やらかし点1号
「判定お願いします!!」
ぷ「はい、どうしました?」
「僕のオムナスがめっちゃ育って21点で充分なのに統率者ダメージ34点で1人倒しちゃいました!!」
ぷ「超オーバーキルで草」
「爆速で決まってしまって、多分このまま勝ちます!やってしまいました!やらかしました!」
ぷ「なるほど、罪の自覚がある…と」
「いや、そんなに…」
相手「でもさっき咎人マスク付けたそうにしてましたよね??」
「いや、面白そうだなーって…」
ぷ「では望み通りにしてあげよう!!」
罪の自覚があるのに裁かれないのは辛いもんね。仕方ないね。やらかし!
いちゃつくから…
「判定お願いします!!」
ぷ「はい、どうしました?」
A「この人、口八丁で周りの人を僕にけしかけてくるんですー!やらかしてまーす!」
B「それはあなたがこんな凶悪なモン置くからじゃないですか!こっちの方が悪いですよ!」
A&B「(あーでもないこーでもない)」
ぷ「何これ結局どっちが悪いの??」
C「正直どっちもどっちっす」
A&B「そんなことないよ!!!」
ぷ「ていうか仲良すぎるしめんどくせえしやかましいから二人ともやらかしでいい?」
D「いいと思います」
A&B「よくないけど!?」
で、こうなりました。いい笑顔じゃねえか
…ていうかマスク似合いすぎてない??
無限?ドロー事件
そしてギリギリセーフのやらかし、脱法を狙う者も。
第1ラウンドで早々に呼ばれてキタガワくんと駆けつけると、
「無限コンボやられてます!!」
2人で一瞬頭を抱えましたが、そこには無数のパーマネントが。説明を聞くと下準備が結構必要なものに見えましたが、どうやら割と早い段階で揃ってしまった様子。
ぷ「これどうなるんですか?」
「ライブラリー全部引きます」
ぷ「無限ドローじゃん」
「ライブラリーは有限なので有限コンボです。有限ならOKのルールですよね?」
ぷ&キタ「………(困惑」
実際に限界ギリギリを狙ったものを持ち込む人はこれまでもいましたが、限りなく黒に近いグレーなのでどうしたものかなぁというところ。その後の決め手がクリーチャーが全員を殴って勝ちというものだったのですが、イベントの意図とは異なります。
敗北にしてしまっていいのでは?とも思ったのですが、対面の方の盤面の状況を総合的に判断して「無限ドローに突入していなかったとしてもこの盤面を越えることはおそらく不可能だった」ことと、どう見ても「奇跡的に良い回りをしたものを咎めきれなかった結果」だったので、初回から1発アウトとするには少しパンチに欠けるように見えました。
ということで、対戦相手のみなさんとも話し合って、一旦執行猶予とすることとやらかし点を2つ付ける(次のラウンドで当たった人に見た目で要注意であることが伝わるため)という判断をし、何かしらの妨害をできた人にやっ点をつけることでその場はなんとかおさめることができました。
ひとまずこれで一旦大丈夫だろう、と思いながら迎えた第2ラウンド。
「すいません無限ドローされてます!!!!」
おいおいおいおいおいおい
「いやぁ、めちゃくちゃ殴られてたんですが間に合っちゃいましたね」
ま た お ま え か
完全に僕たちの想定を越えられてしまった形でした。
この回の対戦相手の方は「こういう相手を殺せるように組んできたけど倒しきれなかった」「置物破壊を引けなかった自分が悪い」「割と良い試合はしていた(今は完全に冷え切っているけど)」という認識で勝利点は渡して構わないということだったので、この時も敗北のジャッジはしませんでした。
とはいえ流石に2回連続となるともう看過はできないので、運営と本人で話し合いました。結果、(ほぼ?)無限コンボのパーツを自らの判断で差し替えてくれました。
運営の僕たちの反省として、無限と有限のルール上の定義が曖昧であったことと、明らかにイベントの趣旨に反して不快を撒いている状態だったので1回目の段階で敗北と注意という処理をするべきでした。
本人も「あえてやらかしに来ている」というつもりがあったようですが、ヒールになることと不快を撒くことは違いますからね…
この件に巻き込まれ不快な思いをした方には、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。
1番面白かったやらかしがこちら
「判定お願いしまぁす!!!」
キタ「はい、どうしました?」
「この人、自分のデッキは猫しか入ってない猫デッキだって言ってたのに、犬が入ってるんですよ!!!」
キタ「え、どこ??」
「ここです!!!」
キタ「これはwwwたしかにwww」
「ね!?やらかしてるでしょう!?」
キタ「これはめちゃくちゃ面白いのでやらかしにします!けど流石にかわいそうなのとめちゃくちゃ笑わせてもらったのでやっ点もあげて得点だけ相殺させます!」
ぷ「これは神ジャッジw」
その他の咎人たち
罪状:何故か土地が止まっただけなのに自首してきた
罪状:ルールミスに誰も気付かないままターンが経過してからルールミスが判明(普通にジャッジ案件だけど交流会なのでみんなが納得できる形で処理しました)(ていうかマスク似合いすぎ)
罪状:ヘイト管理が下手(「ハッピーセット」と称して同一ターンにリスティックの研究と息詰まる徴税を設置したため不快言動認定)
他にも軽犯罪(笑)で自首してくる人が多数いたので、10枚用意したマスクが完売に…
みなさん楽しそうで何よりです(口元の効果かな?)
閉会式
楽しかった時間もあっという間に終わり、総合優勝の発表へ
総合優勝は4ラウンドで6ポイントを獲得したマイオリさん!
使用した統率者は《原初の飢え、ガルタ》でした。
6ポイントの内訳は
勝ち点1
盛り上げ3
やっ点2
でした。
しっかり殴り勝ち、盤面を盛り上げ、他のプレイヤーを良いプレイで魅了してくださいました。
このイベントの優勝に相応しい楽しみ方で最高の結果を手にしてくださったと思います。本当におめでとうございました!
最後はみんなで写真撮影!
そして咎人だけで集合写真!みんな悪そうないい笑顔だな!!!
運営もとても楽しい一日でした。
ご参加いただき誠にありがとうございました。
まとめ
“第3回拳で語れ!芽生えろ友情!殴り殴られEDH交流会”の様子をお伝えしました!
反省点や改善点も残りましたが、みなさん「楽しかった!!また来ます!!」という反応をたくさんくれたので、本当に開催してよかったなぁと思っています。
普通のEDHイベントとは一線を画す特殊なイベントですが、どういった様子で、どういった思いで運営しているか、そしてみなさんの楽しそうな雰囲気が伝われば何よりです。
次回のご参加もよろしくお願いします!!
(おまけ)ステゴロEDHの詳細なルール説明
今回のイベントは前回までのフライト式から固定4回戦に変更しました。
概要は以下の画像の通りです。
- 無限マナや無限ライフなど、無限コンボしようとすると死にます。
- 火力呪文やダメージ効果、ライフルーズなどを飛ばされてライフが0になる場合は代わりにライフが1になります。ただし、自分のコントロールしている発生源が原因でライフを失って0以下になる場合は置換されません。
- 特殊勝利は勝利できないのでそのまま何も起こりません。特殊敗北も敗北しませんが、自分のコントロールする発生源で敗北する場合(《最後の賭け》など)は敗北します。
- 殴りあうという特性上、追加の戦闘フェイズや追加ターンをたくさん得ると強すぎてしまうので、得られる戦闘の回数に制限を設けました。
- 感染を使って毒殺はできますが、1枚の攻撃1回で10毒を達成してしまう《荒廃鋼の巨像》を禁止とし、毒カウンターに限り増殖を不能としました。
- 制限時間内で決着がつかなかった場合、与えた統率者ダメージが最も多い方を勝者とします。他の案もありましたが、殴り合うことを促しつつ記録が容易でわかりやすいという観点からこちらになっています。
以下の5枚が公式の禁止推奨カードに加えての追加の禁止カードとなっています。
・ 歩行バリスタ / Walking Ballista
・ 荒廃鋼の巨像 / Blightsteel Colossus
・ 世界薙ぎの剣 / Worldslayer
・ 世界火 / Worldfire
・ イス卿の迷路 / Maze of Ith