MTG航海日誌

航海だったり後悔だったり。MTGを楽しんでいきたい。

思い出を開拓する(2):ゴブリンギフト(王神の贈り物入りゴブリン)

 こんにちは!ぷろすたです。

 

前回の投稿では思い入れのある青単コントロールについての記事を書きました。

今回は前回のデッキよりもさらにキワモノ。回ればすごいし回らなければなんにも起きないというデッキです。平均しての勝率は低いですが、うまく回った時の楽しさはすごい!という儚い花火のようなデッキです。

 

その名も

「ゴブリンギフト」

です。

前回はこちら↓

www.psstandardmtg.com

 

 

 

今回の思い出

 

今回の思い出はM19の頃に作ったネタデッキ。

デッキのキーカードは「王神の贈り物」。

 

当時のスタンダードのデッキはというと。

  1. 赤黒アグロ
  2. 青黒ミッドレンジ
  3. 青白コントロール
  4. 青白王神

という感じ。

僕は当時赤黒アグロを使っていました。ハゾレトやチャンドラを使ったデッキで本当に今思い返してもいいデッキでした(懐古おじ)

 

話を戻します。

 

今回のデッキのキーカードと同じく王神の贈り物青白王神というデッキがどういうデッキだったか紹介します。

 

1ターン目。査問長官を出します。

 

 

2ターン目。巧みな軍略を使って復元を探しに行きます。相手のエンドに査問長官を起動してデッキを切削。

 

 

3ターン目。機知の勇者を出して復元を探しに行きます。相手のエンドに査問長官を起動してデッキを切削。

 

 

4ターン目。復元を使って墓地の王神の贈り物を釣りあげます。戦闘フェイズに入り、墓地に仕込んでおいた発明の天使を4/4で戻して6/6速攻警戒飛行絆魂パンチ。

 

 

だいたいこのムーブをするのが王神の贈り物デッキの定番で、このムーブが最速で王神の贈り物を着地させるコンボとして環境に君臨していました。

しかし、王神の贈り物デッキはこのバリエーションだけではありません。

 

 

王神の贈り物デッキには、白を含まず”来世への門”を使用して着地させるというバリエーションもありました。来世への門を用いたパターンとして、赤青王神や青黒王神というデッキが存在しました。ちなみに当時のMTG GOLD FISHで紹介された安価デッキのアイデアにも、今回と同じ「ゴブリン(赤単)王神」というのが紹介されていました(ちなみに僕が当時作ったものは全然毛色が違いました)。

 

当時の僕はこう考えました。

「4ターン目に王神の贈り物を着地させるのが最速?じゃあ3ターン目に出せたらもっと強いのでは?」

この狂気じみた思考から今回のデッキはスタートしました。ちょうどM19のプレビューが始まった頃でした。

 

じゃあどうやって可能にするか?ということを考え始め、最初はマナクリーチャーを経由して3ターン目に復元を撃つ、ということを考えたのですが、2ターン目までにマナクリーチャーを設置しながら復元を手札に引き込んで王神の贈り物を墓地に落とし、王神の贈り物で釣り上げるクリーチャーも墓地に落とさなければいけません。

当時のスタンダードでそれを可能にするのは、1ターン目にラノワールのエルフ、2ターン目に3マナで機知の勇者または2マナで巧みな軍略を使用し復元を手札に入れつつキーカード2枚を墓地に送る、というルートしかありませんでした。必要なカードが非常にピンポイントになる上にカラーが3色になってしまうのでかなり構成に難があります。

それだけの苦労があるにも関わらず、出てくるものは普通の王神デッキと変わらない復元なので、相手からすれば1ターン早いということ以外に新鮮味がありません。これでは何の面白みもない。

 

ということで一旦白紙に戻り、そこで目を付けたのが来世への門を経由するルート。

 

 

起動して王神の贈り物をサーチしてくるためには2マナに加え墓地に6枚のクリーチャーがいればいいわけですが、これをどうやって実現するかが課題です。

そんな折、M19のプレビューでゴブリンのロードが出たのを思い出し、

 

「・・・・・もしかしてゴブリンなのでは??」

 

当時のスタンダードにはドミナリアで収録された包囲攻撃の司令官とスカークの探鉱者があり、他にも出た時に宝物トークンを出すずる賢いゴブリンや、生まれ変わったモグの狂信者こと狂信的扇動者という優秀な軽量ゴブリンたちが環境に存在しました。

 

つまり、

ルート→来世への門

サポート→スカークの探鉱者

釣る生物→包囲攻撃の司令官

 

「…もしかしてゴブリンなのでは!!!???」

 

ということで脳のない頭をこねくり回して発見したのがこのルート。

 

2ターン目 ずる賢いゴブリンで宝物ゲット

3ターン目 来世への門を設置して宝物からスカークの炭鉱者設置。ここからが長いので以下。

 

  1. ずる賢いゴブリンを生け贄にして赤マナを出します。クリーチャーが死んだので門が誘発しルーティング。1マナゴブリンを探しながらクリーチャーを捨てます。
  2. 浮いてる赤マナで1マナゴブリン出し、それを即生け贄にして赤マナ出します。クリーチャーが死んだので門が誘発しルーティング。クリーチャーを捨てます。
  3. これで役目の終わったスカークの探鉱者を生け贄にして赤マナを出します。クリーチャーが死んだので門が誘発しルーティング。クリーチャーを捨てます。

 

するとあら不思議、浮き2マナと墓地のクリーチャー6体が用意できました。あとは門を起動してデッキから王神の贈り物をサーチして、捨てておいた包囲攻撃の司令官を釣りあげるともう宇宙。お供の3体をしんがりにして、4/4の司令官が自ら先陣を切って特攻します。

このコンボ、地味にスカークの探鉱者と来世への門が揃うと1マナゴブリンさえいればスタートできてしまうので、あとは1回目のルーティングをするまでに手札に1マナのゴブリンがいればOKという手軽さ(手軽ではない)なのです。1ターン目にゴブリンを置いておくともう一回ルーティングできるのも自由度が高いです。これはえらい(えらくない)。

 

ということでM19発売の当日のフライデーはこのデッキで参加しました。もちろん簡単に決まるものではないのですが、それでなくてもゴブリンの鎖回しは単純に強かったですし、4ターン目にゴブリンのロードを出してクロックを高めるのも面白かったです。

 

 

パイオニアライズする

 

パイオニアが発表されて少し経ったころ、カードの整理をしていると王神の贈り物と目が合いました。じゃあ何か作ってみるか、何作ろうかな~

 

「ゴブリンじゃね???」

 

こうなったらもう止まりません。やるしかない。

 

ということでまずはパイオニアに落とし込むに際しての強化点として

 

  1. 序盤の攻勢+ルーティングで引いてくる可能性の向上のために1マナゴブリンを増やす
  2. 来世への門を引いてくるためのカードの追加
  3. 包囲攻撃の司令官よりも釣り上げると強そうなゴブリン

 

の3つを探すことにしました。

①1マナゴブリン

 

当時のスタンダードの1マナゴブリンで一番強かったのでは?という狂信的扇動者くんはやはり必須。このデッキにおいては自害ができるという点が最大の評価点となります。

自害できるということの最大の強みは「来世への門を設置した後にスカークの探鉱者がいなくても死亡誘発を狙える」というところ。もう少しで条件を満たせそうという時に自力で墓地に行けるのは以外と大きな強みとなります。

 

これとスカークの探鉱者はスタンダードの頃と同じなのですが、強いゴブリンを求めて検索しましたらば。

 

調べ始めて僕が初めて知ったカードの軍勢の忠節者くん。なんと他に2体が攻撃していれば全員が先制攻撃とトランプルを得ることができます。王神の贈り物で釣り上げた4/4が先制攻撃を持てるので地味にえらい!

 

さらに最近追加されたちょっと厄介なゴブリン。生け贄にした際に1点火力になる上に、墓地から戻したときにパワーが4になるので4点火力を内包できます(ただし復活後はゴブリンではなくなるのでスカークの探鉱者で生け贄にできない)。

 

そして1/1速攻に水増しにこちら。他のクリーチャーに速攻を付与できる上に、マナを払わず生け贄にすることができるので来世への門の条件達成を助けてくれます。素出ししたゴブリンの熟練扇動者に速攻を持たせてすぐに殴らせることもできるので地味に活躍します。

 

そしてこちらも序盤のアグロに、後半の詰めにも使える良カードです。永遠化すると4/4でほぼブロックされなくなるのが終盤に強く非常にウマテイストです。

 

②来世への門を探すカード

 

当時のスタンダードでは苦しめる声や安堵の再会で探しに行くことしかできませんでしたが、今のパイオニアには苦しめる声の上位互換である胸躍る可能性があります。

序盤でも相手のライフを削りやすいデッキになっているので、今回は胸躍る可能性に加えてこちらも一時期採用してました。

 

不要牌を一気に捨てられる上に2ドロー!序盤で探しに行くためには使い勝手が悪いですが、3章で打点を高められればパワー1のゴブリンたちが稲妻に変貌します。

安堵の再会でもいいのですが、手札が尽きている時に唱えることすらできない状況になってしまうので、今回は見送りました。そんなことを言いつつ少ししたら変更しているかもしれません。

 

 

③釣り上げるゴブリンの追加

 

今回、いろいろなゴブリンを探しているうちに、おそらく最も王神の贈り物に適したゴブリンを発見しました。それがこちらです。

 

ブリキ通りの重鎮、クレンコです。攻撃時に+1カウンターを乗せ、その後パワー分のゴブリントークンを生成します。つまり4/4なら5/5になり、お供を5体生成します。すっごい。

このゴブリンたちが次のターンは一緒に殴り始めますから、相手はひとたまりもないですね!

 

そして当時のスタンダードでもおなじみのこれ。クレンコが大量のゴブリンを出した後に出るときにスカークの探鉱者がいると、大量のゴブリンを相手に放り込んで勝ちに持って行けます。

 

 

そしてとっても強いゴブリンといえばコレ。

 

そんな感じでデッキになんとかなりました。ということでデッキリストがこちらです。

 

 

デッキリスト(2021/8/9現在)

 ( )内はマナコスト、カード名の後ろが枚数です。

 

*クリーチャー 29

(1) スカークの探鉱者 4
(1) 狂信的扇動者 4
(1) 火刃の突撃者 3
(1) ブリキ通りの身かわし 3
(1) 軍勢の忠節者 3
(1) 松明の急使 2
(2) 雄叫ぶゴブリン 3
(3) ブリキ通りの重鎮、クレンコ 3
(3) ゴブリンの熟練扇動者 2
(4) ゴブリンの首謀者 1
(5) 包囲攻撃の司令官 1

 

*呪文 11

(2) 胸躍る可能性 4
(3) 来世への門 4
(6) エンバレスの宝剣 2
(7) 王神の贈り物 1

 

*土地 20

ラムナプの遺跡 2
エンバレス城 3
山 15

 

*サイドボード

(2) ゴブリンのクレーター掘り 1
(2) ゴブリンの群衆追い 2
(2) 削剥 1
(3) ホブゴブリンの山賊の頭 1
(3) ゴブリンの熟練扇動者 1
(3) カーリ・ゼヴの巧技 1
(3) ゴブリンの鎖回し 2
(4) かき立てる炎 3
(4) 実験の狂乱 2
(6) 目覚めた猛火、チャンドラ 1

 

 

どんな動きをするのか??

 

とりあえずこちらをご覧ください。

 

 

 

 

とまあこんな動きになります。なんとも暴力的。

おそらくもっといい構築とか各ゴブリンの比率なんかがあるのだろうとは思うのですが、現状はこれに落ち着いています。

 

3ターン目に王神の贈り物を持ってくる動きしか見せていませんが、来世への門さえ引くことができれば割と安定して王神の贈り物につなげることができ、それまではゴブリンによるアグロ戦略で戦います。

あとは熟練扇動者など、もとから強いカードをいくつたたきつけられるか?というところではありますが、クレンコを始め永遠化しないと強くないカードも多く、3ターン目のスカークの探鉱者とのコンボのために小粒に寄せまくっている関係で通常のビート合戦で優位に立てるほどではありません。というあたりはスタン当時とほとんど変わらないのですが、今回パイオニアにすると色々と追加できて、それなりには戦えるようになりました。それがこちらです。

みんなご存じの宝剣。一応並べるデッキで殴るデッキなので、盤面が膠着した後のブレイクスルーを担います。

そしてフォーゴトンレルムからやってきた新進気鋭の”雄叫ぶゴブリン”。起動能力で全体強化、つまりロードのような能力を有しつつ全体に速攻を付与することができます。さらには条件を達成すると熟練扇動者と同じくゴブリンを生成することができます。ここも非常に強力で、王神の贈り物で永遠化すると単体でパワー4、他のゴブリンと合わせるとほぼ条件を達成することができます。雄叫ぶゴブリンがスルーされて、宝剣がうまく通ってくれる相手であれば速やかに相手のライフを削り切りますが、なかなかそうはいかないところが今後の課題です。

今回のデッキで通常のゴブリンロードを採用していない理由は王神の贈り物のデメリットとも言えるのですが、永遠化するとゴブリンであることを失ってゾンビになってしまうというところにあります。ゴブリンのロードはだいたい3マナですから、このデッキでは少し重いクリーチャーになってしまい、それよりも優先して採用するべき、というか王神の贈り物で釣り上げた時に強力なクリーチャーが多いことからゴブリンロードはサイドに1枚だけとなっています。その点で雄叫ぶゴブリンは2マナのゴブリンとして軽く出せる上に条件付きとはいえ継続的なトークン生成能力を持ち、必要な時だけロードになることができるので、今回のデッキをようやくここまでにしてくれたカードという感じです。

コンボ全振りなようにも見えるのでコントロールに弱そうに見えますが、意外と強いゴブリンが揃うと単純に手数で勝てたりします。 サイドボードにはまだ迷っていますが、そもそもだいたいのデッキが3ターン目の永遠クレンコの餌食になってくれるというところはあるので、ドブンは残しつつ追加の攻め筋を作るという方がいいかもしれません。現状では、王神パッケージ+胸躍る可能性を全部抜いて、アーティファクト破壊をガッツリ積んだ相手をあざ笑うように実験の狂乱を叩きつけて勝負を決めようという構成になっています。

 

サイドボードプランは先述の実験の狂乱を使うパターンを含め、数パターンのアグレッシブサイドボードの構成としています。基本的には相手にわからん殺しを食らわせるので、メインで何を見せたか、相手が何を入れてくるかざっくり予想してパターンを選定します。

サイドプラン①

まず、前述の王神パッケージ(来世への門+王神の贈り物+胸躍る可能性)を抜いて除去兼本体火力となるかき立てる炎、実験の狂乱、追加の3マナゴブリン3種の9枚を投じるパターン。これは単純に相手のアーティファクト破壊のサイドや、墓地対策のサイドボードを無効化するためのものです。ただし、相手が「王神に刺さる」と勘違いして墓堀りの檻をサイドインする(王神はトークンを生成するので墓堀りの檻では対処不可)と実験の狂乱にぶっ刺さる(ライブラリーからカードを唱えられなくなる)ので、その場合は完全に交通事故ですねw

 

サイドプラン②

次にエンバレスの宝剣だけ抜いてかき立てる炎に変更するパターン。これはうっかりメインで王神パッケージを見せることなくエンバレスの宝剣で屠ってしまった場合に使います。相手は間違いなく全体除去や軽量除去を搭載してくるので、(それがマグマのしぶきや神々の憤怒でなければ)墓地にクリーチャーがたまりやすくなります。いいタイミングで王神につなげることができれば軽量除去を躱せる4/4クリーチャーにつなげられますので、そのまま墓地からたくさん戻して勝利します。かき立てる炎は除去としても使えますし、最後の詰めにも使えます。

 

サイドプラン③

最後に王神パッケージとエンバレスの宝剣を抜いて実験の狂乱+追加の3マナゴブリン3種+目覚めた猛火チャンドラ+ゴブリンの群衆追いの11枚を投じるパターン。
こちらは主に対コントロールの後手の時に一考の余地が残されている場合に選択します。頭数で押せばゆっくり攻めて大丈夫、という相手に対して選択します。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

決して強くて勝てるデッキというわけではないですが、うまく回るとコミカルな動きをしてくれる楽しいデッキです。皆さんも強いかどうかを度外視して、自分の組みたいデッキを一つ作ってみてはどうでしょうか?

 

パイオニアはモダンほど速い環境ではないので、カジュアルデッキも遊びやすい環境になっています。ある程度の形まで工夫次第で持っていくこともできるので、自分のやりたいものを突き詰めてみてください!