MTG航海日誌

航海だったり後悔だったり。MTGを楽しんでいきたい。

【ローテーションを】安価スタンダードデッキ紹介①:砂漠ドッペル【乗り越えろ】

こんにちは、ぷろすたです。

 

この記事を書き始めたプレリリース当日に日付が変わった瞬間、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、スタンダードのローテーションが2年ぶりにやってきます。3年スタンダードとなってから初めてのローテーションということもあり、このタイミングでマジック界隈にいらっしゃった初心者さんの投稿を多く見かけるようになりました。ブル~ムバロウ、楽しみですね。

 

それと同時に少し前に始めた方のスタンデッキがローテーションでお別れになるという話や、今からマジックに入っていくのに金額的な敷居が…という話もよく聞くことになりました。ここに関しての僕からの回答は

 

「とりあえず安いデッキでいいからスタンダードのデッキ作ってイベントに出向いて他のプレイヤーと顔見知りになりなさい」

 

コレに尽きます。

その理由と安くて楽しいスタンダードのデッキを紹介していく記事になります。よろしければ最後までお付き合いください。

 

 

 

何故スタン??

 

「とりあえず安いデッキでいいからスタンダードのデッキ作ってイベントに出向いて他のプレイヤーと顔見知りになりなさい」

 

と書きました。

なぜかというと、現在のスタンダードの公認店舗イベントは大きく分けて2つあり

 

  • フレンドリーイベント(PWFMやFNM、スタンダード感謝祭など)
  • それ以外(ストアチャンピオンシップ、スタンダードショーダウンなど)

 

に分けられます。

後者が順位によって賞品の配布が異なるのに対し、前者は順位に関係なくイベントを楽しめるので様々な賞品を獲得するチャンスがあります。

特に大きいのは配布されるプロモバックというもので、レア2枚+プロモ1枚+アリーナの1パックコードが入ったものになります。

恐ろしい話でいろんなお店でスタンをやっている人はしょっちゅうもらっているのですが、店舗にしょっちゅう出向く人でも統率者しかやらない人の中にはこれの存在を全く知らないという人もいます。

 

お店の裁量で配り方が違うので、「今日の人数だったら全員に1つずつ配っちゃおうかな~!」という感じに緩いお店もあったりしますから、そういうお店のスタンイベントに通いまくると結構得するんですよね。

プロモパックから出るカードにはプロモパック産であることが分かるスタンプが付いているために通常のカードよりも売値が安い傾向にありますが、使う分には問題ないのであまりシングル買いしたくないような高いカードを引いたらかなりお得!

 

加えて少し脱線しますが、なぜ顔見知りを作るのか?という話。

おそらく最初にイベントに参加する時に「初めてイベントに出るんで粗相があったらごめんなさいね」みたいな話ってされる方が多いと思うんですよ。

そうでなくても所作とかやり慣れてない感じというのは我々からすると結構わかるものなので、そういう時にカードの何が欲しいとかの話から安くトレードしてもらえたり譲ってくれたり、そういう形で助けてもらったことは僕も多いです(最近は譲る側になることが多くなりましたが)。

そんな感じで顔見知りが増えるのは絶対的に得です。いろんな情報が回ってきたりもするのでネットの情報だけを追うよりも実情に近いものが手に入りますし、自分の抱える諸問題についてあなたのことを全く知らない他人からの情報ではなくあなたのことを知っているあなたの実情を踏まえた回答を得やすい。ここが顔見知りを作る最大のメリットでしょう。

 

そうこうするうちにだんだんとカードがたまってきたりして「これ作りたい!!」というのが出てきたり、「〇〇と××を買えばこのパイオニア作れるな?」という状況になったりします。そうなったら自分の本命になる紙デッキを組むタイミングです。惜しまずいきましょう。

そこに至るまでの出費が無駄だ!という意見もありますが、僕はそこに至るまでの過程で沼にはまっていないと作ってから慣れるまでが大変で折れてしまう人をたまに見るので、どんな沼もゆっくり浸かっていく方がよかろう、という派です。もちろんそんな恐れのない人は一気にいっちゃえばいいと思います。ガーっといったらええねん

 

 

最初の一歩に、砂漠!

 

というわけで最初に握るのに最適なデッキとしてオススメするのが

「砂漠ドッペルギャング」

です。

 

スタンではしばしば「特定のセットのメカニズムにフォーカスしてデッキを作るとなぜか安価で戦えるデッキが生まれる」という現象が起こります。

 

そこそこ長く遊んでいる人に伝わるところだと、2018年の「ラヴニカの献身」で成立した”ターボゲート”や、今でもパイオニアでしっかり生き残っていて禁止も出した「エルドレインの王権」の”ジャンドサクリファイス”などが分かりやすいでしょうか。どれもアンコモンやコモンのカードがデッキの軸として採用され、爆発的な制圧力を生むタイミングでレアカードのパワーや特大のシナジーで押し切る構成となっています。

特にターボゲートは当時のスタンダードに人をたくさん呼び込んだ功労者のようなデッキで、数枚の高額レアを使用しなければボックス一つ開封したものにちょい足しするとデッキになる、それでいてしっかりと戦えてしまえる上に結構勝てるという稀有なデッキでした。

 

サンダージャンクションで登場した砂漠シナジーのデッキは、ターボゲートの再来を感じさせるパワフルさと安価で組める手軽さを兼ね備えている良いデッキで、ターボゲートと同様に土地が安いというのが大きな特徴になっています。

 

それだけでなく基幹パーツのほとんどがこの1年で出たカードで構成されておりスタンダードのローテーションで完全に落ちてお別れするまであと2年(2026年まで)もある最高のコスパデッキになっているのもオススメポイントです。

今のタイミングであればサンダージャンクションのカードが市場にたくさん流通しているタイミングでもあり、それぞれのパーツを安く揃えやすいはずです。

 

 

砂漠ドッペル概論

 

まずはデッキの概論から。

基本的にはランプデッキという、土地を伸ばしながら序盤の猛攻を堪え、大きなマナで相手を圧倒して勝つ、というデッキです。

 

ランプ手段として以下の3枚を主に使用します。

 

 

ランプ手段兼デカいクリーチャー生成装置。”タップ状態で”が無いのがミソ。

 

任意の砂漠を2枚出せるので次のターンで最高7マナアクション。

 

追加の土地セット手段でありながら、タップインしがちな砂漠がアンタップインする。

 

 

これらのランプ手段に加えて中盤の動きを支えるクリーチャーが2種。

荒野無頼団の緑刃は、次のターンの土地セットを確約させながら自身は砂漠の枚数分の強化を受けるため、3ターン目に4/5という破格のスタッツで出てくることもしばしば。出した際に手札が減らないのが何よりもえらく、次のターンに荒野の地図作成へとつなげると最大7/8で攻撃できます。これの対処に相手はテンポを割かなくてはならないため、後半の動きにつなげやすくなります。

 

巨大なガラガラワームは、4マナ6/5トランプルという環境屈指のマナレシオと言っても過言でないお得な体躯に、砂漠をコントロールしていれば瞬速というこのデッキにとっては地味なオマケが付いており、さらに墓地から自身を追放すると土地を追加できるボーナスという深夜の通販番組のようなお得感満載カードです。なんと最安で30円より。ジャ〇ネットよりすごい。社長の声がもう1段階裏返るレベル。
瞬速は打消しを構えた相手に有効なため、そこも踏まえると後半の動きにつなげる力が実はかなり高いカードでもあります。リストによってはサイドボードに落とす選択をしている人もいますね。

 

 

そうして最後にとどめを刺すのは《ドッペルギャング》

パッと見何が起こるのか分かりにくいカードですが、わかりやすく書くと

「X個のパーマネントをX個コピーして出す」

というハチャメチャなカードになっています。

X=1(5マナ)では1つを対象としてコピーを出すだけのメリットの少ないカードですが、X=2(8マナ)では2つのパーマネントを2つずつコピーして出す(計4つ)ことになり、X=4(14マナ)に至っては4つの対象を4つコピーすることになるので計16個ものパーマネントを出す呪文になります。

 

その上、対象にとれるパーマネントが”なんでもいい”ので、この時に相手に1点ダメージを与える砂漠4つを対象とすると、それぞれのコピーが4つ出てきて計16点のダメージが飛びます。それまでに砂漠が4つ出ている、となると既に4点ダメージを与えているはずなので、合計20点をぴったり削れるということになります。

事前に緑刃やガラガラワームで多少削っていればX=3(9点)でも十分にトドメを刺すことが可能です。

 

その他に相手のパーマネントも対象に取ることができるので、戦況に応じてX=2で唱えて「君のその最強の組み合わせ、こっちの盤面に2つずつ出すね!」という動きが可能です。自分の持ってない強いカードは相手からもろたらええねん。

 

この最大24枚の組み合わせを主軸とするものが砂漠ドッペルギャングです。

土地基盤も基本的にレア2色土地を用意する必要性が他のデッキよりも薄く、ライフの詰めとなる2色砂漠、諜報が付いた《導路の塔門》、洞窟探検設置下に瞬発力を発揮する《乾燥地帯のアーチ道》といった砂漠と、ランプ呪文のサーチ先の選択肢にもなる基本土地で容易に26枚程度のマナベースが組めます。必要に応じてブルームバロウの発売後に《寓話の小道》が何枚か欲しくなるかも?という程度でしょうか。持て余していれば《ミレックス》を入れてみるのも面白いでしょう。

 

さて、24枚の基本パーツに26枚の土地を加えると、10枚以上の枠が残ります。ここからが個性発揮ポイント。

この部分に家になんとなく余っている7マナのデカブツを採用したりするとデッキの出力が向上します。新しいセットの発売と同時にこの部分を中心に見直せば新しい環境も楽しむことができるので、残り2年も盆栽的に組み替えて楽しむことが可能です。

 

僕のデッキにはローテーションで落ちてしまうカードにはなりますが《産業のタイタン》が入っています。ローテーション後の採用候補としては序盤をしのぐのにも使える《有角の湖鯨》あたりでしょうか。一気に安いカードになるなw

 

このデッキの源流になっている記事がおそらく↓こちら(リンク先は英語)。

www.mtggoldfish.com

 

 

細部に違いはありますが、砂漠をコピーして勝つという勝ち方に大きな違いはないので、参考の一つとして置いておきます。

 

 

ティムール型

 

僕が使っている砂漠がこちらのティムール型。ローテーション前に遊びで使っていたもので細部に粗が目立ちますが、ローテーションで落ちるカードたちを差し替えれば十分に遊べるデッキだと思いますので載せておきます。

3色目に赤を採用することで、最近だいぶ値下がりした《希望の標、チャンドラ》を採用することができます。

 

 

 

 

チャンドラの常在能力によってドッペルギャングがコピーされるので、X=3で放つと砂漠土地が9×2回で18枚着地し相手に18点が飛びます。着地したときに2体に4点火力を放つこともできるため、緑刃やガラガラワームが苦手とする《分派の説教者》を2枚まで処理できます。詰めの顔面5点火力としても運用可能で、ユーティリティーの1枚。本来なら6マナという重さが足を引っ張りますが、そこで重さを感じさせないのはランプデッキの強みと言えますね。

 

《落星の学者、ロクサーヌ》が採用できるのもティムール型のメリットです。3マナのランプ呪文から5マナへとジャンプする動きによって早期に2点火力とブロッカー、追加のマナを用意できます。一見すると地味ですが残れば隕石でさらにマナを増やせるのでフィニッシュムーブに近づき、タフネス4と相打ちできるのでブロッカーとしても優秀で、砂漠のコピーが1点なのに対して隕石をコピーすると2点の上にクリーチャーも焼けるということで選択の幅が広がります。

 

その他にサイドボードからボロス招集対策の全体火力などを採用できるのが赤を採用するメリットとなっています。

 

 

スゥルタイ型

 

もう一つのパターンとして3色目に黒を入れたスゥルタイ型があります。

こちらのメリットは黒の優秀な除去とサイドボードからのハンデスを採用したりできるのがメリットとなります。

 

除去呪文だけでなく砂漠でダメージを与えることで「悪事を働く」の条件を満たせることもあり、悪事のシナジーに寄せて構築するという選択肢もあるでしょう。悪事のシナジーとしては《略奪者の荷物》や《自由放浪団の見張り》といったカードが噛み合いそうです。

 

ティムール型と違って爆発力を持たせる構築ではなくなりますが、マナが揃うまでじっくりと戦う構成にすることができそうです。

 

 

それに加え、もう1色白を出せるように2色砂漠を工夫すれば《偉大なる統一者、アトラクサ》も採用可能に。家に余りのアトラクサが眠っている人はこちらにチャレンジしてみるのもいいかも。

 

 

公式のデッキ紹介では、岩showさんが基幹パーツを削って除去ミッドレンジに寄せたスゥルタイ型を紹介されています。

mtg-jp.com

 

 

まとめ

 

今回はオススメの安価デッキ、砂漠ドッペルを紹介しました。

 

沢山の人にスタンイベントを楽しんでいただきたいと思います。勝ってるリストやネットに転がってるリスト以外にも、今使えるカードに目を向けるといろんな楽しいが転がっている現在のスタンダードは本当にマジックのとっかかりにも、スタン再開のとっかかりにもおすすめです!

 

新規が入ると自分の主戦場のフォーマットも潤うので、最近スタンから離れていたなぁ、という人にもこういう楽しいデッキでフレンドリースタンイベントを楽しんでもらいたいと思います。勝ちは二の次、プロモパックとおもろいでアドをとったらええねん。

 

ではまた!