MTG航海日誌

航海だったり後悔だったり。MTGを楽しんでいきたい。

【Plus1】FDNにプラスワン【遊んでみた】

こんにちは、ぷろすたです。

今回は最近話題の"Plus 1"に誘われて遊んでみた話です。


"Plus 1"とは…
ほっぺぷに丸氏(@hoppepuni3)発案?のフォーマット。概要は以下。

Plus1の概要
  1. ファウンデーション(以下FDN)と、任意のエキスパンション1つを選択し、そのカードプールでデッキを構築する。ただし基本セットは使用不可。
  2. 構築ルールは通常の60枚以上+サイドボード15枚。
  3. スタンダードを経由しないエキスパンションと基本セットは使用不可(モダホラ、指輪など)
  4. スタンダード使用可能期間に禁止指定されたカードは使用不可。

結論から言うと
このルール、かなりおもしろいのでオススメです。

 

 

ことの始まり

今年の夏に行われたアリーナの大会、ジャパンオープン。その構築フォーマットがちょっと特殊で話題になりました。というのも

FDN+FFの限定構築戦。

今までなら見向きもしなかったのですが、子育ての合間に家から参加で取り組めて、ワイルドカードもそんなに使わないデッキが作れたらめちゃくちゃいいな??ということでデッキを作成して参戦。その時に作ったデッキがこちら。

 

 


FFどこ??

 

 

オーバーキルとラグナの記憶以外ほとんどFDNという青黒コントロール。

前週の練習会からFF盛り盛りのデッキたちをねっとりとコントロールしきっていい感じに勝ち進めたものの、もうちょっと練習相手ほしいな〜と思っていたところ、XのTL上で練習相手を求めているぷに丸さんを発見。めちゃくちゃスパーしてもらったおかげで少しずつブラッシュアップして本戦を迎えることができました。

 

さて当日。開幕2勝でロケットスタートしたところでぷに丸さんの様子はどうかな??とDMしたところ。

「今日は家庭の事情で0回戦敗退です」

まじかぁ。ざんねん。

 

その後、4-0からの2連敗で健闘むなしく4-2の76位。64位の壁は高い。
とはいえ勝ってたら翌日の家のことを完全にほったらかしにしなければならなかったのでそれでよかったという説もあり。

そして最終的に優勝したのは私を5回戦で華麗に轢き殺していった上陸チョコボでしたとさ。

 

それから数日。参加した人たちの間で


「あのフォーマット結構楽しかったよね!」「いっそ紙で作ってやろうか」


みたいな話がちらほらと見られるようになり、確かに楽しそうだなぁ、俺のはめちゃくちゃ安いから割といつでも作れるしな。などと思いつつも、本業に自分の交流会に子育てにと忙殺され、数か月が過ぎ。その間に、ぷに丸さんはデッキを複数作って奥様と楽しく遊んでおられた様子。楽しいよ!という話をしょっちゅうポストしてましたね。

最近知ったんですが、水戸の晴れる屋さんで同じようなフォーマットのイベントをやるようになっていたのだとか。近日大宮の晴れる屋さんでも始まるようです。


で、ある日。

 


なにそれ。絶対楽しいじゃん。とりあえず使っていい範囲決めてくれればいつでもスタン落ちから引っ張ってきてデッキ作るけど。


とか言ってたら構築の縛りに関する詳細を決めてくれて、翌週の僕の主宰イベントに来てくれるらしいことになりました。果たし合いです。

 

よーーーーーし、何作ろっかなーーーーーーーー

 

 

 

コンセプトを決める


紙で対戦するとなると、まずはデッキパワーの土台となりそうなFDNのことを考えなくては。

手持ちカード、何があったかなぁ…

 

ロードとラブル

 

…うん、そのうち組もうと思って安い時に4枚ずつ買っておいたんだったね。

そうなるともう、決まっちゃうよね。ゴブリンだね。

 

ゴブリンをはじめ、FDNでは部族のサポートが意外と手厚くなっており、部族デッキには嬉しい《閑静な中庭》も収録されています。

ゴブリンにはロード(同じ部族全体を強化する能力)がいていいね、と思われる方もあるだろうけれども、同じようにエルフや海賊や猫、天使のロードもあります。なんなら《順応する自動機械》が収録されている他、色を統一すれば《紋章旗》も使えて、少し重いが《親族旗》まで。組合せたいエキスパンションに強い部族カードがあってもロードがない(初代イクサランの白黒吸血鬼とか)なんて場合でも、ロードに困ることはなさそう。あとはどういう組合せをするかであり、これを考えるのが楽しい。ここは全てのフォーマットで部族デッキを握りたいというこだわり派の方にも安心してオススメできるポイントです。

(ちなみにエルフに限ればFDNだけでまともなロードが2種、重めのアンコモンを入れると3種、上記の無色のものを含めると6種とか取れてしまう。贔屓が過ぎないだろうか…)


他に使いたいゴブリンとなると、やっぱりコレ。

 

単独でも3ターン放置されればだいたい勝ち

 

クレンコはゴブリンとしては重めの4マナでオーバーキルor即除去されて何もしないというピーキーなゴブリンなので、どちらかと言えばマナフラ受けというところ。

他にもアリーナのスターターデッキ赤白でおなじみのゴブリンたちで1~2マナをカバーすれば、わりと綺麗なマナカーブは描けそうです。

 

今回のロードは3マナと重めなので連打するには取り回しが悪く、その上クレンコを使うとなると4マナまで安定して伸ばせる構成にする必要がありながら、デッキ内のクリーチャーの枚数も確保しなくてはいけません。


となると今回はロード能力を兼ね備えた《紋章旗》が仕事をしそう。

 

 

色指定のロード(マナも出る)

 

というのも、1マナのゴブリンと3マナのロード(紋章旗を含む)がこの時点で8枚ずつあるのですが、

 

  • 3マナが多い→2アクションすると6マナなのでマナはあるほうが良い
  • 1マナが多い→紋章旗を出してすぐに捻って出るマナの注ぎ先となりテンポロスしない

 

となるので、紋章旗がクリーチャーでなくとも、マナを出すロードであることを最大限に活かせます。
ついでに言えば、土地4枚から紋章旗→2マナという動きも十分にあり得るので、テンポよくゴブリンを展開できるようになりそうです。足りないものはクレンコ以外のマナフラ受けと、追加のロードがあればいいな、というところでしょうか。

 

相方になるエキスパンションを決める

それでは早速、ゴブリンをそれなりに擁していそうなエキスパンションをピックアップして、wisdom guildでカード検索する、のだが。

こういう時にストーリーというか各次元の知識が役に立つのはありがたい。統率者でクレンコを使ってきてるのでこの知識も役に立つところ。
ゴブリンは比較的どの次元にもいるタイプのクリーチャーだけど、パッと思いつくものと照らして見て行くと、

 

ドミナリア→スカークの探鉱者、戦長、包囲攻撃の司令官など(いっぱい)

ラヴニカ→クレンコやボロス軍の面々

ミラディン→スロバットなど?

ゼンディカー→奇襲隊や先達


と、やはり結構散っていました。

現実を知ると同時に、こうして見ているといかにMTGというゲームが「いろんな次元を旅して、その先で見つけた魔法を集めて、それで君の魔法書(デッキ)を作る」というものになっているかが分かります。

思い入れのあるもので相棒のエキスパンションを決めてもいいし、このゴブリンのような感じで別の角度からエキスパンションを見ていくのも楽しさがあるなと思いました。

とりあえずFDNだけではロードの数でエルフに敵わないので、思い当たるロードから逆算していくのがいいか。
ということで割と最近スタン落ちした2マナの優良ロードを含む「団結のドミナリア」のゴブリンを検索。

 


めぼしい所はこの2種。ロードに加えてラブルの系統があるのは偉い。


"ラブル"という言葉に馴染みのない人のために解説すると、《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》のような、毎ターンゴブリントークンを連れてくるゴブリンのことをゴブリン業界ではラブルと呼んでいます。

この時期にゴブリンデッキが組めていた記憶だったが、意外と使いやすい所は少ない。早速アテが外れて困りました。

 

 

次に思い付いたロードが「基本セット2012」が擁する《ゴブリンの酋長》。しかしこのセットの使いたいと思うゴブリン関連のカードが《ゴブリンの手投げ弾》くらいしか見出せませんでした。いかにFDNのゴブリンが優秀と言えどもそんなに雑にゴブリンを消費していては勝てない。バカでもいいがマヌケではいかんのです。

そして後で聞いた話で基本セットは使用不可だったらしく、どっちみち駄目だったのでマヌケにならずに済んだと思うことに。

 

 

 

お次は「ゼンディカー」。ロードとはちょっと違うけれども《ゴブリンの奇襲隊》に加えて、モダン以下のバーンデッキ御用達の《ゴブリンの先達》を擁する。検索をかけてみるともう一枚見所のあるやつが。

 

お、お前、クレンコをタダで出せるやん…!

 

普通に考えると少し重たくて使いたくないFDNの3マナ強襲ゴブリン(ゴブリンの乗り込み隊)も強襲の条件を満たして出せるし、同じく重たい《斉射の古参兵》を出せる。
加えて、ゼンディカーには泣く子も黙る《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》がある。6枚目以降の山は全部火力だ…!

 

 

しかしこれじゃあビッグレッドじゃないかだって?奇遇だね、同じことを考えていたところだよ(次へ)

 

 

じゃあ何があるかなぁ、ということでパイオニアのゴブリンデッキを持っていたことを思い出し(遅すぎ)。

えっ、待って、もしかして…


フォーゴトンレルム探訪、ゴブリンめっちゃあるんじゃね??


まずはロード。

 

 

3マナということで少し重さは感じるものの、タップするとこのターンに出たクリーチャーの数分のダメージをクリーチャーだけでなく相手にも飛ばすことができます。クレンコが瞬間的に大量のゴブリンを作り出すことができるので、ちょっとしたコンボになっています。

 

そしてフォーゴトンレルムのスーパーゴブリンと言えばこれ。

 

 

起動型能力で全体のパワーを上げるロード能力に近いことをしつつ速攻付与、その上条件を満たすとラブルになります。まさに投打の二刀流、ゴブリン界の大谷翔平。
難点はしっかり仕事をさせるために莫大な契約金(マナ)がかかることですが、紋章旗を搭載することにしたので出して即起動の4マナムーブは比較的容易なはずです。

さらにトドメには

 

土地がラブルって強すぎる

 

4マナ起動の5ターン目には土地までもお供を連れて殴ってくるようになります。その上相手のターンには土地に戻るのでソーサリー除去や全体除去を受けにくいので、ゴブリン軍団が壊滅してもお互いに更地であれば土地だけで勝ちにいけます。

え、ゴブリンデッキで5マナは重い?紋章旗をお忘れか?

そう、順当に土地が伸びれば3ターン目紋章旗からの4ターン目には土地を置いて5マナ到達なのでこれまた噛み合っています。流石に無法すぎない?


そんなわけでデッキリストに起こしていきます。

Plus1ゴブリン、完成

 

 

そうして出来上がったものがこちら。

 

 

 

実物並べるとわくわくするよね

 


メインボードは赤単ながら無駄のない土地の構成となっており、魂石の多相は魅力的だったものの、今回は値段の兼ね合いとどうしても全体除去に巻き込まれてしまうことをケアした結果で這い回る痩せ地を追加で採用。2マナ域がどうしても押し付けのアクション不足だったため、《ドラゴンの餌》を採用して横展開の形に。最終的に大谷翔平、もとい《雄叫ぶゴブリン》を含めてロードが実質15枚も採用できたため、《ドラゴンの餌》ですらも強く使える構成となりました。

 

そして、ラブルの類も《焦がし切りのゴブリン》に加えて、《雄叫ぶゴブリン》、《バグベアの居住地》にクレンコまで加えると14枚も採用することができました。単体でパワー6を満たしにくい雄叫ぶゴブリンを除いて、ラブルは所謂マスト除去。放置すると単体除去をさらに多く要求することになるので、特にコントロールデッキには相当嫌がられることでしょう。

 

それに加えて、序盤のアグロの動きを1マナゴブリン11枚で支える形。序盤の横展開+3マナロードという動きも十分にやりやすくなっていますし、紋章旗を置いて1マナ出してゴブリンを唱える動きもやりやすくなっています。

 

除去については噴出する稲妻4枚のみ。キッカーすれば4点まで出せますが、一応狂信的扇動者と組み合わせるとキッカーなしでもタフネス3まで焼けます。一応山賊の頭もダメージを飛ばせ”は”するので、ある程度柔軟に動くことはできそう。何より顔面に飛ばして勝つことも十分にあり得るのが強み。

 

 

緑相手のたしなみ

 

サイドボードにはゴブリンの天敵である大型クリーチャーへの対策として、抹消する稲妻(4点)とバーニングハンズ(緑のクリーチャーに6点)を採用。あんまりいらない気はしつつもアーティファクト対策の削剥も忘れずに。

 

FDN版は英語しかない

 

墓地対策はこちら。強い墓地対策ではないですがまあこれなら及第点でしょう。

対コントロールデッキをもう少しサイドから強化していくのもいいのかな、というところでとりあえずこれ。

 

誰の記憶にも残ってなさそう

 

0で出てくるトークンはゴブリンではないものの、全体破壊で除去されてもダメージソースになるので偉いし、速攻付与でゴブリンのバリューを上げられるのはまあ及第点というところか。


ちなみにFDN収録でどのカラーにも入るアドバンテージ獲得カードは精神迷わせの秘本がありますが、このデッキの場合は流石にデッキの速度感と合わないのと秘本でアドバンテージを取り切れるゲームレンジまで長引いていたら基本的にはもう既に負け濃厚のデッキなので今回は用はないかなぁという感じ。またやってみて必要そうなら検討していきます。

さて実戦

ぷに丸さんとの果たし合い当日。
お相手はFF+FDNの赤黒ミッドレンジデッキ。闇の腹心が使えるのはやはり強みですね~
そしてサイドボードを忘れたらしいのでメインで数回。

 

結果はゴブリン軍団の圧勝。

 

やはり紋章旗込みで24枚のマナベースで正解でした。序盤の軽量クリーチャーから難なく後半のクレンコ、スペル連打、雄叫ぶゴブリンの能力を複数起動など、マナフラッドには強い構成になっていることで、山が2枚で止まったゲーム以外はかなり理想に近い動きをしていました。
相手からすると重めの単体除去だけでこのしぶとさと戦うのはかなり辛そうでしたね。サイドボードの全体除去があれば…と言っていましたが…「サイドから入れる程度の枚数ではこの構成は止められんよ」などと思いつつ再戦を約束しました。ガード、あげといてもろて。

写真は全てが楽しすぎて完全に忘れていましたが楽しかったです(こなみ)

 

 

まとめ

 

そんなわけで今話題のPlus1、とても楽しく遊べました。

対戦可能なのでいつでも声掛けしてもらえればと思います。願わくはこの独自フォーマットが、みんなの思い入れカードを受け入れることのできる拠り所となりますように。

 

晴れる屋さんでの同様のフォーマットは追加エキスパンションがスタンダード範囲限定なようなので、洞窟イクサランあたりでもう一つ作ってみてもいいかなと思っています。

 

同様の動きが全国に広がりつつあり、MO対戦会やMTGアリーナ対戦会、が発足しつつあります。ぷに丸さんも周囲にサポートされながらDiscordサーバーを始めたようなのでそちらもぷに丸さんとコンタクトを取ってもらってご参加いただければと。

もちろんぷろすた会でもサポートしていきたいと思っておりますので、持ち込もうという方は参加予約の際に持ち込みフォーマットの一つにご記載くださればと思います。

 

ではでは、楽しいマジックライフを!