MTG航海日誌

航海だったり後悔だったり。MTGを楽しんでいきたい。

【SpellTableは】Spell Table(スペルテーブル)の使い方と特徴【いいぞ。】

お久しぶりです、ぷろすたです。

今回の記事ではWotC社が今、最も推しているリモート対戦アプリ、「Spell Table」をご紹介します。

 

Spell Tableとは、快適なリモート対戦を助けてくれるWebアプリ。簡単に世界中のプレイヤーとEDHや構築の対戦ができるようになります。

 

それだけだと

Discordと何が違うんだ??

という方も多いでしょう。

 

なのでDiscordとの違いを重点的に解説していきます! 

後半に使い方をまとめてありますので使い方を知りたい方はこちらへ!

 

 

これで君も世界中のプレイヤーと対戦だ!

 

 

 

 

そもそもリモート対戦って??

 

まず、リモート対戦とはWebカメラとマイクを使用して離れた対戦相手と紙のカードを使って対戦するものです。コロナ禍で対面での紙のマジックを遊ぶことが制限される中で、画面を介して対戦が可能になるリモート対戦は地域の壁を越えて交流することのできるツールとして定着しつつあります。

 

日本のMTG界隈でリモート対戦と言えば、やはり1番最初に名前が挙がるものが「Discord」を使用した対戦でしょう。

 

仲間内のグループコミュニティ(サーバー)を作成して、みんなでテキストチャットを楽しんだり、掲示板のように対戦相手の募集告知などができるのがDiscordの何よりの強みと言えます。当サイトでも以前よりDiscordでのリモート対戦に関する記事を何本かアップしています。

 

 

www.psstandardmtg.com

 

www.psstandardmtg.com

 

 

 

Spell TableとDiscordの違いは??

 

そんな中で登場した「Spell Table」は今WotCが力を入れているWebアプリで、リモート対戦を支援してくれるもの。

 

今はまだベータテスト中で、さまざまな機能を追加したり、バグを直したりしている最中とのこと。その先にローカライズ、つまり各言語への対応を行う予定なのだそうです。

 

さあ、具体的に何が違うのでしょう??

 

簡単にまとめると以下の7点です。

 

Spell Tableの特徴

 

  1. 個別にソフトをインストールするのではなく、PCのブラウザ上で動くアプリ

  2. MTGアリーナやMTGコンパニオンと同じ“ウィザーズアカウント“を使用

  3. 特定のコミュニティに参加する必要がない

  4. 自分のライフを簡単に管理!ライフカウンター機能付き

  5. 知らないカードも安心!AIがカードを判別して表示してくれる機能付き

  6. 順番決めの苦労がなくなる!表示席順シャッフル機能付き

  7. 対戦を行うことのみに特化しているので、チャット機能やマッチメイクに寄与する機能はない
    ※マッチメイク機能(作成した対戦部屋の公開機能)が追加されました。

 

 

どういうことでしょう?  以下で解説していきます!

 

 

 

① 個別にソフトをインストールするのではなく、PCのブラウザ上で動くアプリ

 

まず一つ目は、個別にソフトをインストールするのではなく、PCのブラウザー上で動くアプリ(Webアプリ)という点。

 

Discordは事前にアプリケーションをDLしてインストールする必要がありますが、Spell Tableはそれが不要です。マイクとカメラとインターネットに繋がったPCさえあれば、どこでも対戦することができます

 

マイクとカメラの機能については、マイクは最近のノートPCなら内蔵しているものも多く、無くても100円均一で手に入ります。カメラもスマホを利用することができますから、目の前にPCさえあればOKという手軽さです。

 

設定の方法は下の項で説明します。

使い方)カメラ、マイクの設定方法

 

② MTGアリーナやMTGコンパニオンと同じ“ウィザーズアカウント“を使用

 

二つ目の特長はつまり、リモート対戦のためのアカウントを新たに作成する必要がないということになります。MTGアリーナだけでなく、今や紙のMTGの大会でもMTGコンパニオンを使用するためにウィザーズアカウントの登録が必要になっていますから、既に持っている方が大半と思います。

 

DiscordであればさらにDiscordのユーザー登録が必要になるところですが、Spell Tableではそれが必要ありません。

 

簡単なログインの方法はこちらで解説します↓

使い方)ログインの方法

 

 

③ 特定のコミュニティに参加する必要がない

 

Twitter上で知り合った人とリモート対戦!…という時にどうしても面倒なのが

 

Twitter
 ↓
DiscordのアカウントをDMで共有
 ↓
フレンド申請
 ↓
対戦するルームの作成
 ↓
全員の呼び出し

 

という流れ。慣れてしまえばどうということでもないのですが、こうして書いてみると意外と面倒なプロセスを踏んでいることがわかります。

Discord上でイベントに参加する際もイベントを開催しているサーバーに参加しなければいけません。意外とこれらが心理的なハードルになることがあります(クリック回数が増えますからね)

 

しかしSpell Tableでは”対戦する部屋のURL“を共有するだけですぐに対戦を始めることができます。

 

部屋のURLの共有方法はこちら

使い方)対戦ルームの共有方法

 

 

④ 自分のライフを簡単に管理!ライフカウンター機能付き

 

Discordでは自分のライフを相手に示すためにライフカウンターを別途用意したりしていましたが、Spell Tableではその必要がありません。

 

自分のカメラ映像が表示されている画面の上に、自分のライフカウンターが表示されています。もちろん相手からも見えています。

それだけでなく、相手から受けた統率者ダメージを個別に管理したり、自分が統率者を唱えた回数を記録したりすることもできます。毒カウンターやエネルギーカウンターを管理する機能があるので、マジックの対戦においてこれほど便利なものはないでしょう。

 

ライフカウンターの詳しい使い方はこちら

使い方)ライフカウンター機能

 

 

⑤ 知らないカードも安心!AIがカードを判別して表示してくれる機能付き

 

紙のマジックで対戦していて、知らないカードを出された!そしてそのカード名は……おっと、フランス語???せめて英語の名前がわからないと検索もできないぞ…

 

なんてことがごくごく稀にあります。

 

Spell Tableではそんなことは起こりません。相手の画面上の知らないカードをダブルクリックすると、なんとAIがイラストでそのカードがどのカードかを判別し表示してくれます。

 

現状では表示されるカードは英語版のみとなりますが、英語名さえわかれば検索にかけて日本語でカードの効果を知ることができます。

 

判別機能の使い方と判別させる際のポイントはこちら

使い方)カードを判別させる機能

 

 

⑥ 順番決めの苦労がなくなる!表示席順シャッフル機能付き

 

DiscordでEDHのゲームを開始する際、真っ先にやることがターンの順番を決めることです。ダイスを振って、大きい人から順番で。という時に画面の表示順とターンの順番が違っていて、次は誰のターンだっけ??という時があります。

 

Spell Tableにはなんと席順をシャッフルする機能が搭載されており、ターンの進行順を決めるのもワンタッチで行えます。

今ターンを進行しているのは誰か?ということも分かりやすくなっていて、リモートEDHでの煩わしい部分が徹底的に解消されています。

 

席順シャッフル機能の使い方はこちら

使い方)席順(ターン順)決め機能

 

 

⑦ 対戦を行うことのみに特化しているので、チャット機能やマッチメイクに寄与する機能はない

 

こちらはこのアプリの弱点とも言える部分。

Discordでは参加しているグループやサーバー上で対戦相手の募集や待ち合わせを行うことができますが、Spell Tableにはこの機能がないため、この部分は他のSNSを利用して代替することになります。

 

しかしサーバー上での告知と違って、Twitterなどを利用すればハッシュタグなどで広く募集をかけられるので、より多くの人にリーチできる可能性があるのは利点と言えます。Discordでもよほど大規模なサーバーに参加していれば簡単に対戦相手が見つかると思いますが、そもそもサーバーやグループで括られた範囲の中でしか募集ができないので、複数のサーバーに同一の募集内容を投稿したりする光景をよく目にします。

この手間を解消できる可能性があるのもSpell Tableの利点となり得るかもしれません。

※2021/10/14更新
マッチメイクについて、機能が追加されました。

ロビーにて作成されていて公開設定になっている対戦部屋を探すことができる他、対戦部屋の作成時に対戦部屋を公開設定にすると、誰でもロビーから対戦部屋に入ることができるようになります。

f:id:psmtg:20211014222319p:plain

↑ロビーの対戦部屋一覧画面

 

f:id:psmtg:20211014222347p:plain

↑「Make game public?」という項目にチェックを入れるとロビーで表示されるようになります。

 

 

反対に、Discordの方が特定のキーワード(属性)で集まった参加者にリーチしやすいということも言えそうです。

 

 

使い方講座

 

ここから先では使い方を解説していきます!

 

今回の解説では全て英語のこちらではなく、表示言語が日本語になっているベータ版SpellTableを使用しています。

(ただしカードの表示などの一部に限り英語です)

 

基本的な使い方は同じなので、お好きな方を使用してみてください! 

 

まずはサイトにアクセスしてログインしよう

 

1.サイトにアクセス

まずは「SpellTable」のサイトにアクセスしましょう!

検索して真っ先にヒットするサイトは英語のサイトになっています(6/5現在)が、こちらのベータ版サイトを使用すると一部日本語になっていますので、英語アレルギーの方でもとっつきやすいと思います。↓

 

2.ウィザーズアカウントでログイン

 

サイトにアクセスしたら早速ログインしましょう!

 

f:id:psmtg:20210603222509p:plain


ログインをクリックするとログイン画面が表示されます。

 

f:id:psmtg:20210603222612p:plain

 

MTGアリーナやMTGコンパニオンで使用している”ウィザーズアカウント”を使用してログインしましょう!

 

対戦ルームに入ろう

 

ログインするとこのような画面(ロビー画面)になります。

f:id:psmtg:20210603224027p:plain

真ん中にある「WHERE TO BUY」というところは紙を買うための場所、という感じです。左のボタンで店舗検索ページ、アマゾンのボタンで英語の直販サイト(?)に飛びます。

 

対戦ルームを新たに作る場合

 

ロビー画面での「ゲームの作成」というボタンをクリックするとこんな画面が出ます。

 

f:id:psmtg:20210603225449p:plain


ゲーム名(部屋の名称)は必須なので友達に通じる名前をつけましょう。

フォーマット選択の欄がありますが、統率者を選択すると部屋に入れる人数が4人、初期ライフが40になります。マルチブロールを選択すると4人で30点、その他のフォーマットだと2人で20点になります。

 

作成をクリックするとこんな画面になります。

 

f:id:psmtg:20210604023825p:plain

 

ここで参加をクリックするとゲームに参加中と表示され、

 

f:id:psmtg:20210604023933p:plain

 

この画面の後で対戦ルームに入ります。対戦ルームの解説は次の項で!

 

既にある対戦ルームに入る場合

 

まず、ルームを作成した人から、そのルームのURLを送ってもらい、そのままURLをブラウザで開きます。ログイン状態でない場合はログイン画面が表示されるので、ウィザーズアカウントでログインします。

 

f:id:psmtg:20210604023825p:plain

 

するとこの画面になるので、参加をクリックするとゲームに参加中と表示され、

 

f:id:psmtg:20210604023933p:plain

 

この画面の後で対戦ルームに入ります。対戦ルームの解説は次の項で!

 

 

対戦中の機能の使い方

 

入室するとこんな画面になります。これは部屋に自分だけが入っている状態なので単一画面になっています。

(ちなみにこれはフォーマット選択をスタンダードにしています)

f:id:psmtg:20210604174321p:plain

 

ツールバーの解説と画面表示切替え

 

f:id:psmtg:20210604204022p:plain

① カメラ on/off

② ビデオ on/off

③ 画面表示切替え(フォーカス、4分割、トグル)

④ ツールバーの非表示(非表示にしてもカーソルを近づけると表示)

⑤ プレイヤーの招待(方法はこちら)

⑥ 各種設定変更など

⑦ ショートカットキーのヒント表示

⑧ FAQ

⑨ 使い方ガイド

⑩ プロフィールアイコンなど変更、ログアウト

ヒント表示はいろんなコマンドを表示してくれますので地味に便利!ここでの解説は割愛します。

 

③の画面切り替えに関してはこんな感じになります

フォーカス↓(相手の画面をクリックすると切替え)

f:id:psmtg:20210604183601p:plain

 

4分割↓(分割で表示)

f:id:psmtg:20210604183704p:plain


トグル表示↓(基本はフォーカスと同じだが、画面切り替えが独立していて位置変え可)

f:id:psmtg:20210604184457p:plain



カメラとマイクの設定方法

ツールバーの歯車マーク(⑥)をクリックするとメニューが出ます。

f:id:psmtg:20210604192105p:plain

ここから一番上の「入力設定」をクリックすると、カメラとマイク、スピーカーを選択する画面が開きます。

f:id:psmtg:20210604192206p:plain

上からカメラ、マイク、スピーカーの入出力先を選択できます。

 

この時のカメラ設定は、Discordと同じく「iVcam」を使用してスマホをwebカメラとすることができそうです。

しかし、「モバイル端末をウェブカメラとして使用」という項目がありますので、うまくいけばiVcamの出番はなさそうです。私は使ったことがない機能になりますが、ここにチェックを入れて同じルームをモバイル端末から開くとカメラとして利用することができるようです。

 

ちなみにこの設定画面は部屋に入る直前のこの画面でも出すことができます。

f:id:psmtg:20210605212325p:plain

 

ライフカウンター機能

 

自分の画面の上に自分のライフカウンターが表示されています。

+や-をクリックするとライフの増減ができるだけでなく、キーボードの矢印キーの上下でも増減させられます。

Shiftキーと一緒に矢印キー上下でライフを10点単位で増減させることができます。

 

統率者の設定方法(統率者フォーマット選択時のみ)

 

ライフカウンターの右に「クリックして統率者を追加」と書かれた場所をクリックすると以下のような画面が表示されます。

 

f:id:psmtg:20210604204713p:plain

 

カード判別機能

 

映像上にあるカードをダブルクリックすることで、AIがどのカードかを判別し、右のスペースに表示します。

f:id:psmtg:20210605205343p:plain

検索した順に履歴として残っていくので、見返すこともできます。

 

ちなみに、カメラの正面にカードが正対して表示されていないと識別できないことがあるので、相手のカードなどが識別できない場合は相手に伝えてカードの置き方などを変えてもらいましょう!

 

席順シャッフル機能

 

まず、ツールバーを開いて、歯車マークをクリックします。

f:id:psmtg:20210604192105p:plain

そして、「プレイヤーの並び順をランダムに変える」をクリックすると、プレイヤーの席順をランダムに入れ替えることができます。

全員が同じ順番に表示されるので、最初の手番決めの際に「左上の人から時計回りで!」みたいな感じに示し合わせておけば、もう最初にダイスをみんなで振る必要はありません。

 

対戦ルームのURLを共有する方法

 

左のツールバーの”人間プラスマーク”(⑤)をクリックすると、対戦ルームのURLが表示されます。

URLの右のボタンをクリックするとコピーされますので、招待したい人にLINEやTwitterのDMなどで共有しましょう!

 

部屋を抜ける方法

 

部屋を残して自分だけが部屋を抜ける、となった場合は、左のツールバーの歯車ボタンを押して「ゲームから退席」をクリックします。

f:id:psmtg:20210604192105p:plain



部屋を閉じる

 

部屋そのものを閉じてゲームを終了する場合は、左のツールバーの歯車ボタンを押して「ゲーム終了」をクリックします。

 

こちらを使用すると、他の方がゲームを進行していても部屋を強制的に終了させるので注意してください!

f:id:psmtg:20210604192105p:plain

 

まとめ

 

今回はSpell Tableの特長と使い方を解説しました!

とても素敵な機能が満載なので、皆さんも是非活用してみてください!

 

僕も最初は英語のサイトとのことで敬遠していたのですが、使ってみた感想としては、

「気にいらないワケがないアプリ」でした。

 

特長は上にまとめた通りなのですが、本当にかゆい所までしっかりと手が届いたアプリだと思いました。

 

今はまだ英語のみの対応となっているところが目立ちますが、今後の正式リリースで日本語への対応が行われるそうです。

マジック民は英語版のカードも問題なく使えるという方も多いですし、この機会に使い方を覚えて、いち早く使い慣れておくと今後のリモート対戦が一層楽しいものになるのではないでしょうか^^

 

新しい機能や使い方が追加される際はまたこのページも更新していこうと思っています。

 

最後に、今回の記事を執筆するに際して、とても丁寧に使い方をレクチャーしてくださったSamさんに厚く御礼申し上げます。Thanks!