MTG航海日誌

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【明日からMF】覚えておきたい、競技レベルのお作法まとめ

こんにちは!

 

今回は初心者の方向け、

「一般レベルの大会だと全然気にしなくてもいいけど、本当は気にした方がいいこと」

のまとめです!

 

明日からMF千葉ですね。参加しますよ!という方も多いのではないでしょうか。

MFの本戦(グランプリ)のような大きなイベントでは、ルール適用度が通常の大会と異なり、競技レベルとなります。

ルール適用度が「競技」のイベントでは公平性を重んじるため、様々な「やってはいけないこと」があります。

一般の大会では普通に見過ごされることもありますが、知っておくに越したことはありませんよね。

 

 

この度、僕も9月の日本選手権に出場することになり、久々の競技レベルの大会への参加となりました。以前参加したのもチームリミテッドのGPで、構築の競技レベルの大会は初挑戦でとても緊張しています。

 

自分の復習を兼ねてまとめましたので、初心者の方は新しい知識、そうでない方は自分の知っていることのおさらいとして確認していただけたらと思います!

 

 

 

 

 

はじめに:どうして気にする必要があるのか?

 

端的に言ってしまうと

「不正を疑われないようにするため」

です。

 

去る5月のMCロンドンで、渡辺雄也さんが特定のカードのスリーブにだけ折れや爪でつけたような跡が見られるという理由で重い処分を受けたことは記憶に新しいですが、これはルール適用度3段階の一番上、プロレベルのイベントでの出来事でした。

(この出来事についての話は僕にはとても扱える話題ではないので詳しくは調べてね!)

 

今日の記事はルール適用度の2番目、競技レベルの大会に参加する際の軽い注意点と、そういった試合に出る出ないに関わらず「一応知っておいた方がいい」という内容です。

 

故意のものかどうかにかかわらず、お互いに気分良くプレイするために、自分が相手から見て疑わしいような行動はしないに越したことはありません。

普段やってしまっていないか、確認してみてください。

 

 

FOIL(キラ)カードと普通のカードは併用しない

 

これはカジュアルプレイヤーだと結構やってるやつだと思います(僕も普段やってる)

しかし、競技レベルの試合ではいけません。

 

理由としては、FOILのカードは通常版のカードと比べて硬いという性質があるので、「特定のカードだけ硬い」ということになるとシャッフルやカットの際に任意のカードをサーチしているということが疑われてしまいます。

 

なので、

 

どうしてもFOILのカードを使いたい時は全てFOILにしましょう

 

要は全てが硬ければ違いがないのでサーチのしようもないですよ、ということです。

 

 

ちなみに、「FOILのカードしか存在しない」というカードもいくつかあります。例えばコレ。

 

『運命のきずな』はBOXプロモのカードなのでFOILしかこの世には存在しません。

じゃあネクサスデッキは競技レベルの試合では使えないの???

というとそうではありません。

 

大会のヘッドジャッジに通常のカードと同じ硬さのカードのプロキシを発行してもらい、通常版のカードと一緒に使用します。どういうことになるかというと、こういうこと。

  

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(BIG MAGIC様のtwitterより)

 

山にスタンプが押されています。

これが「このカードは運命のきずなの代用だとヘッドジャッジが認めてますよ」という証になります。

ちなみに間違えてランドセットしそうになるらしく、練習しておく方がいいそうです。こわい。

 

 

スリーブは濃い色で無地のものを使うこと

 

要はよく見るこういうやつを使うってことですね

 

 

 

 

僕は普段キャラスリを使ってる人間なのですが、競技レベルの大会ではNGです。

 

どのスリーブでもそうですが、どうしても製作時に多少のズレや長さの微妙な違いなどが出てきます。

その性質を利用して、スリーブの一部に特定のマーキングを行う(マークドにする)ことで「次のターンにアレが引けるからここは除去を使わないでおこう」などのイカサマができてしまいます。

特に全面に渡ってイラストが描かれているものはマークドを行いやすいということで、そういったスリーブはヘッドジャッジの許可がなければ使用できません。

 

詳細な規定は以下のようになっています(M:TG wiki様より引用)

 ・裏面の反射率の高いもの(光の反射が強いツヤツヤした素材のもの)は使用できない。

 

・表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラム加工が施されているものも使用できない。

 

・スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、精査の対象となり得る。

 

・いずれの例も、スリーブの製作上の不具合による偶然によって、あるいはちょっとした改造を加えることによって意図的に、マークドに利用できる可能性があるためである。

 

 

濃い色のスリーブを使うという点については、薄い色のスリーブだと背面の絵柄が透けてしまうためです。

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(画像は公式ページの記事より引用)

左が明るい色のスリーブに通常のカードを入れた状態、中央が同じスリーブに両面カードを入れた状態、右が違うスリーブに両面カードを入れた状態です。

 

明るい色のスリーブでは、両面カードとそうでないものが一目瞭然になっています。

これも特定のカードが裏から見てわかる状態になっていますので、不正を疑われることになります。

 

どうしても明るい色のスリーブを使う場合にはチェックリストカードを使いましょう。

ただし、チェックリストカードを使う場合は全てをチェックリストカードにするか、全てを本来の両面カードにするかのどちらかにしなければいけません。

 

 

状態の悪いスリーブは使わない(端の折れ、汚れなど)

 

スリーブを使い込んでいくうちに、スリーブは劣化していきます。

横入れのシャッフルを行っていく際に角から入れることが多いと思いますので、どうしても角の折れなどができてきます。

また、スリーブにカードを入れる際にも折れができてしまうことがあります。

 

そういったことを重ねていくうちにこんな感じになります。

 

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(画像は公式ページの記事より引用)

 

何枚か角が折れてしまっていることがわかります。

これが特定のカードだけに起こってしまった場合はマークドを疑われてしまうことになりますので、こういった状況になる前に新しいスリーブに交換する必要があります。

スリーブの状態には状態には注意しましょう。

 

 

1つのデッキケースに複数のデッキを入れない

 

1つのデッキケースに複数のデッキや、デッキ外のカードがデッキケースの中に入っている状態は望ましくありません。

 

どういうこと?となると思いますがこういうことです。

 

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(画像は公式ページの記事より引用)

 

 

競技レベルの大会では、必ず自分が使うデッキのデッキリストを提出しなければなりません。

そのデッキリストとデッキの内容が異なっていると失格処分になってしまうわけですが、デッキケースの中に同一のスリーブでデッキリスト外のカードが入っているなどというのは絶対にご法度です。それが仮に試合で使われなかった物だとしても、相手によってそのカードを入れ替えたのではないか?という疑いをかけられてしまいます。

デッキケースの中には、デッキとチェックリストカードから実際に出す両面カードや必要になるトークン以外のカードを入れることがないようにしましょう。

 

合わせて、大会に参加する際は、一つのデッキごとに一つのデッキケースを使うようにすると良いかもしれません。少なくともデッキ単体を入れられるデッキケースを持っておく方が良いでしょう。

 

 

まとめ

 

他にもシャッフル後のカットなど、気にするべきところがありますが、今回はサプライ関係やデッキ構築時の注意について書きました。

 

最後に、今回参考にさせていただいた記事へのリンクを貼ります。

 

 

フリープレイなどのカジュアルな段階から「常に気にしなければいけない」ということではないのですが、「本当はこうした方がいい」ということは知っておいて損はないと思います。